『キンパとおにぎり~恋するふたりは似ていてちがう~』(テレビ東京系で放送、Netflix独占配信中)は、日本と韓国という出身国が違う若い2人の恋愛模様を美しく描いたドラマである。
主演は赤楚衛二、ヒロイン役はカン・ヘウォン。見ていて心から2人の若々しい物語を応援したくなってくる(以下、一部ネタバレを含みます)
■応援したくなる物語『キンパとおにぎり』3つの見どころ
タイトルが秀逸だ。確かに、「キンパ」と「おにぎり」はそれぞれ日韓を代表する国民食であり、材料はよく似ているのに実際に食べ比べると味が微妙に違う。
それは、主人公の長谷大河(赤楚衛二)とパク・リン(カン・ヘウォン)も同様であり、若者同士の感性が似ていると思えるのに、直面する問題の対応が違っている。育った環境の違いが如実に出ているのだが、そんな中で、相手を素直に理解しようという姿勢が心地よい。
そこで、このドラマの見どころを3つ紹介したい。
まずは、主人公を演じる赤楚衛二と、ヒロインに扮する元IZ*ONEカン・ヘウォンのケミストリー。
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で人気を博した赤楚衛二は、瑞々しい感性を感じさせる注目俳優。今回は意表を突くキャスティングで韓国出身のヒロインとのラブロマンスに挑んだが、恥じらいを繊細に表現する演技には好感が持てる。
カン・ヘウォンも、巧みな日本語を使いながら、韓国女性らしい積極性を柔らかく表現している。
予定がうまくいかなかった初デートの水族館のシーンは、2人の演技がとてもよく調和していて、見ていてほのぼのとした気分にさせてくれた。
2つ目は、文化や価値観の壁を乗り越えるために2人が一緒に努力するところ。特に、リンは異国に住んでいるので、生活様式への戸惑いが大きい。
そんなときに大河が優しくリンに協力していくところが微笑ましい。壁を乗り越えるためには、お互いに補い合うのが一番だと納得できる場面が随所に織り込まれていて、とても愛着を持てる展開になっている。