韓国でソルラル(旧正月)の連休前に公開され、早くも観客動員300万人を突破した映画『王と生きる男(原題)』。朝鮮王朝時代、謀略によって僻地の寧越(ヨンウォル)に流配(島流し)された若き国王・端宗(パク・ジフン/Wanna One出身)と、彼を受け入れたオム・フンド(ユ・ヘジン)をはじめとする村人たちの物語である。
■主演作『王と生きる男(原題)』が大ヒット中のユ・ヘジン、その足跡をたどる
『王と生きる男(原題)』は、韓国人によく知られている悲劇(史実)がベースになっている。ユ・ヘジンの緩急のある演技がハマり、エンドロールでは観客のすすり泣く声が聞こえてくると評判だ。
ほかの出演者は、『ペーパー・ハウス・コリア』のユ・ジテ、『39歳』のチョン・ミド、『捜査班長 1958』のキム・ミン、『私たちのブルース』のパク・ジファンなど。監督はアン・ジェホン主演『リバウンド』のチャン・ハンジュンが務めている。(日本での公開は未定)
ここでは、本作のヒットで、さらに格が上がりそうな人気俳優ユ・ヘジンの足跡をたどってみよう。
ユ・ヘジンは、イ・ビョンホン、ファン・ジョンミン、リュ・スンリョン、イ・ジョンウン、チャ・スンウォン、ユン・ジェムン、キム・サンホ、パク・ヒスン、カン・ホドン、キム・ヘスらと同じ1970年生まれ。両親の反対を押し切って演劇の世界に飛び込み、1997年に映画デビューした。
筆者が最初に彼を認識したのは日本の映画祭にも出品された『アタック・ザ・ガス・ステーション!』(1999年)。ユ・ジテ、イ・ソンジェ、ユ・オソン、イ・ヨウォンらが扮する主役陣に対抗する不良グループのリーダーを演じ、個性的な顔立ちとかすれたような声、さらに歌と踊りまで披露して存在感を示した。本作はユ・ヘジンをはじめ当時無名だが五年後、十年後に活躍する俳優が何人も出ているので、ぜひ見てほしい。
2002年にはソル・ギョング、チャ・スンウォン主演映画『ジェイル・ブレーカー』に出演。のちにソル・ギョングの妻となるソン・ユナ扮する不良娘の恋人を演じ、その朴訥な演技が注目された。
美男子とは程遠く、高身長ともいえない彼はその後、イ・ジュンギ主演『王の男』、チャ・スンウォン主演『約束』、カン・ドンウォン主演『チョンウチ 時空道士』、パク・ヘイル主演『黒く濁る村』、チョ・スンウ主演『タチャ イカサマ師』、ファン・ジョンミン主演『ベテラン』などでチンピラ、小悪党、脱北者、道化などを演じ続けた。