■ラーメンにまつわるラブストーリーの名セリフ
『春の日は過ぎゆく』が『パヴァーヌ』に大きな影響を与えたことは具体的な場面にも見て取れる。
デートのあと、ギョンロクの家の前までついてきたミジョンが言う。
「私、ラーメン食べたいな」
ミジョンのセリフは、『春の日は過ぎゆく』でヒロインが主人公との距離を詰めるきっかけとなったセリフ「ラーメン食べて行く?」のオマージュだ。
『春の日は過ぎゆく』以後、このセリフは流行語となり、似たようなシーンが多くのドラマで再現された。
『愛の不時着』『Missナイト&Missデイ』『キム秘書はいったい、なぜ?』『偶然かな。』などがその例だ。もっとも韓国人の求愛表現はこの20年でストレートになっているので、最近は半ばギャグのような使われ方をしているのが実情だが。
ユ・ジテは1976年4月13日生まれで、『春の日は過ぎゆく』撮影当時、今のムン・サンミンと同じ25歳だった。その後、カンヌ国際グランプリで審査員大賞を受賞した『オールド・ボーイ』での悪役で鮮烈な印象を残し、実力派俳優としての評価を高めていく。
近年ではノスタルジーな恋愛物語『花様年華〜君といた季節〜』の主人公の40代経営者、『ペーパーハウス・コリア:統一通貨を奪え』の影の司令塔役、そして現在、韓国で観客動員600万人を突破して大ヒット中の映画『王と生きる男』でも重要な役を演じている。
初映画で印象に残る繊細な演技を見せたムン・サンミン。これからの活躍にも注目していきたい。
●配信情報
Netflix映画『パヴァーヌ』独占配信中
[2026年]監督:イ・ジョンピル 脚本:イ・ジョンピル、ソン・ミ 原作:パク・ミュンギュ
出演:コ・アソン、ピョン・ヨハン、ムン・サンミン

