人気の韓国時代劇『赤い袖先』は、朝鮮王朝22代王イ・サンと女官ソン・ドギムの至高の純愛を描いている。最高権力者たる君主と彼に仕える一介の宮女。決して結ばれることの許されない「身分違いの恋」というテーマは、いつの時代も視聴者の心を激しく揺さぶる強い求心力を持っている。
■『赤い袖先』2PMジュノとイ・セヨンの主役コンビはまさに神がかり的な組み合わせだった
ドラマの世界で語り継がれるような傑作は、決して偶然に生まれるわけではない。優れた脚本、卓越した演出、そして俳優の魂がこもった演技。この3つの要素が高次元で完璧な調和を見せた時に生まれるのだ。
その点において『赤い袖先』は、過去に制作された多くの時代劇と比較しても群を抜いた完成度を誇っている。
史実の重みをしっかりとした土台に敷きながらも、時に息を呑むほど激しくスリリングに物語が展開していく。
しかも、深く胸に突き刺さるという情緒的な余韻をしっかりと残している。さらには、美術やカメラワークによる極上の映像美も見る人を大いに魅了した。
チョン・ジイン監督は、優れた手腕を持つ才能あふれる演出家である。彼女はチョン・ヘリ脚本家と強力なタッグを組み、物語が持つ最も重要なエッセンスを見事にドラマの中へと落とし込んでいった。
特に、王宮で働く宮女の立場から有能な王族男子の苦悩を鮮やかに浮き彫りにした点が見事だった。
さらに強調すべきは、主役2人の配役だ。ジュノ(2PM)とイ・セヨンの起用は、まさに神がかり的な采配であったと言える。ジュノは、韓国の歴史に対する深い洞察力と自身の繊細な表現力をフルに稼働させた。そして、重圧を背負った孤独で気高い君主の姿を完璧に画面に蘇らせたのである。
対するイ・セヨンは、幼い頃から培ってきた豊富な演技経験を遺憾なく発揮した。自分の意思をしっかりと持つ女官ソン・ドギムの生き様を、実に感情豊かに、そして魅力的に演じきっている。2人の俳優の実力こそが、『赤い袖先』を成功へと導いた最大の原動力だと言えるかもしれない。