日本で劇場公開中の韓国映画『PILOT ー人生のリフライトー』は、一瞬の過ちで航空会社を解雇されたスターパイロットが、自身の妹になりすまして別の航空会社に再就職。新人女性パイロットとして脚光を浴びるというコメディ作品だ。
■演技派チョ・ジョンソクが女性パイロットに!映画『PILOT ー人生のリフライトー』
韓国空軍士官学校出身のエリートで航空会社のアイコン的なパイロット、ハン・ジョンウに扮するのは、“千の顔をもつ男” の異名をとる演技派チョ・ジョンソク。2024年に韓国で公開された本作で、百想芸術大賞の最優秀男性演技賞を受賞するなど、高い評価を受けた。
チョ・ジョンソクは、映画が不振と言われた2025年にも主演映画『ゾンビ娘』(日本未公開)で564万人を動員。韓国では女性に人気があるのはもちろん、同性や親世代の好感度も高い俳優だ。
日本ではドラマ『賢い医師生活』シリーズや『魅惑の人』、映画『EXIT イグジット』『大統領暗殺裁判 16日間の真実』などでおなじみだろう。“好青年 国家代表” とでも呼ぶべき存在で、近いポジションの俳優としては一世代上のイ・ソジンが挙げられる。
主人公ジョンウが女性パイロットを目指すきっかけを作った妹ジョンミに扮したのは、『誰だって無価値な自分と闘っている』『マイ・スイート・ハニー』『酒飲みな都会の女たち』シリーズのハン・ソナ。
ジョンウの再就職先の同僚スルギに『二十五、二十一』『マイ・ユース(My Youth)』のイ・ジュミョン。元同業のヒョンソクに『D.P. -脱走兵追跡官-』シリーズ、『弱いヒーロー Class1』『還魂』のシン・スンホ。特別出演のヒョン・ボンシクもジョンウ解雇のきっかけを作る困った常務役でいい味を出している。
ジェンダー問題が物語の背景にあったり、就職活動がイ・ビョンホン主演映画『しあわせな選択』並みに奇想天外だったりと、なかなか挑戦的な作品なのだが、仕上がりはコミカルで笑って観ることができ、後味もよい。