2026年最大の期待作と言っても過言ではない『21世紀の大君夫人』がディズニープラスで独占配信中だ。本作は、21世紀に韓国に王室が存在していたら……という設定のドラマ。その中で、主人公の孤独な大君(王子)を演じているのがビョン・ウソクだ。

 彼にとってはブレイク以来、およそ2年ぶりのドラマ出演(途中、『損するのは嫌だから』への特別出演あり)。本作が初の地上波主演作でもある。

 そんなビョン・ウソクの過去作を観直そうと考えている人も多いかもしれない。ぜひおさえておきたいのはやはり、彼を現在の地位に押し上げた『ソンジェ背負って走れ』だ。

■『21世紀の大君夫人』主演ビョン・ウソクの大ブレイク作『ソンジェ背負って走れ』

『ソンジェ背負って走れ』は、2024年に大ヒットしたラブファンタジーである。物語は、最愛のアイドルであるソンジェ(ビョン・ウソク)の死に絶望したヒロイン(キム・ヘユン)が、15年前に突然タイムスリップするところから動き出す。ヒロインは、タイムスリップした先で、高校生のソンジェに出会い、彼の運命を変えようと奔走するようになる。

 実は、個人的にラブファンタジーはそれほど得意ではない。そんな筆者でも本作にはハマりにハマった。その理由は、ストーリーが単なるラブファンタジーに留まらなかったからだ。

 韓国ドラマビビンバのようなところが魅力で、一作にさまざまなテイストが雑多に入っているのが特徴でもある。本作もラブファンタジーと言いながら、コメディ、青春ドラマ、サスペンスを絶妙に盛り込み、最後まで飽きさせない仕掛けがたっぷりなのだ。

 また、ヒロインが時空を行き来しながら物語が進んでいくが、象徴的なシーンを何度も登場させて、そのシーンにいくつもの解釈を与えたりするなど、いろいろ考察したり謎解きしたりできるのも本作の大きな魅力になっていた。

 物語が進むごとに「まさか!」「そうだったのか!」と驚かされ、気がつくと夢中にさせられている。人生には逃してはいけない美しい瞬間がある……。最後まで観ると、そんなメッセージまでじんわり伝わってくる秀作なのである。

 その中で、ビョン・ウソクは、キラキラのアイドル時代、ほろ苦い高校時代、そしてその後の大学時代と、3つの時代のソンジェを幅広い表現力を発揮して演じている。

 アイドル時代のシーンでは煌びやかな衣装を着こなしてピアノの弾き語りをしたり、水泳選手として活躍していた高校時代のシーンでは肉体美を見せたりと、さまざまな姿で魅了する。

 コミカルな演技や号泣演技なども見どころだが、神秘的な湖のような静かな美しさをもつビョン・ウソクは、どんな表情でもどこか気品がある。

『ソンジェ背負って走れ』U-NEXTにて独占配信中 (C) CJ ENM Studios Co., Ltd.