■30代のチェ・ミンシク、20代のチョン・ドヨンに会える映画

 同じ場面、右手の映画ポスターは1999年12月に公開された『ハッピーエンド』だ。こちらは同年5位の動員を記録している。真面目一方だが、IМF下で銀行を整理解雇されてしまった主人公(チェ・ミンシク)が、赤ん坊を放り出して浮気に走る妻(チョン・ドヨン)に怒りを爆発させる話で、この時代の空気をよく表している作品だ。

 チェ・ミンシクは当時30代後半。それまでの純情青年役から、のちの『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』『悪魔を見た』の怪人役に転じてゆく過渡期の作品といえる。

 チョン・ドヨンは当時20代半ば。それまでのアイドル的な役柄から思い切って脱皮した作品だ。このあと、ペ・ヨンジュンと共演する『スキャンダル』、ファン・ジョンミンと共演する『ユア・マイ・サンシャイン』、ソン・ガンホと共演する『シークレット・サンシャイン』、イ・ジョンジェと共演する『ハウスメイド』などで、汚れ役も辞さない大女優へと変貌してゆく。

『アタック・ザ・ガス・ステーション!』と『ハッピーエンド』は1999年当時の空気を伝える良作であり、今は円熟期に入った俳優たちの成長期も確認できるので必見である。

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●配信情報

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[2026年/全8話]演出:ユ・インシク クリエイター:カン・ウンギョン 脚本:ホ・ダジュン

出演:パク・ウンビン、チャ・ウヌ、チェ・デフンイム・ソンジェキム・ヘスクソン・ヒョンジュ、チョン・イソ、チュ・ユンジ、ペ・ナラ