■『サヨナラの引力』主人公の故郷ロケ地慶尚南道南海の美しい海景色に注目!

『サヨナラの引力』でウノとジョンウォンが長距離バスで向かった故郷には、ウノの父が営む食堂やジョンウォンが育った養護施設、そして美しい海がある。

 劇中で故郷は韓国南西部の高興(コフン)として描かれているが、実際のロケ地は韓国南東部、慶尚南道・南海(ナメ)郡である。

 バスターミナルがある南海島と、その北東にある昌善島との間には、潮の流れが速い只族(チジョク)海峡がある。そこでは地の利を活かして、竹防簾(チュッパンニョム) という伝統的な仕掛けを使ったカタクチイワシの追い込み漁が行われている。

 速い潮流に乗って仕掛けのなかに入ったカタクチイワシを漁師が網ですくい生け捕りにする。魚の身が傷つくことがないことから、只族海峡のイワシは商品価値が高いブランドイワシとして珍重されている。

 ウノがジョンウォンを乗せてバイクで走る海沿いの道路や2人が歩いた長い橋など、映画に登場する美しい海景色は、只族海峡に面した只族マウルという場所に実在する。

 只族マウルにはイワシの刺身と野菜を和えた「ミョルチムチムフェ」や煮込んだイワシと野菜をサンチュで包む「ミョルチサンパッ」など、春に旬を迎える鮮度抜群のイワシ料理を提供する食堂が軒を連ねている。

 映画の切ない余韻に浸りながら、紺碧の海を眺め、美味しいイワシ料理を味わえる南海は、魅力あふれる場所である。

『サヨナラの引力』故郷ロケ地、南海郡・只族海峡に設置されたカタクチイワシ漁のための仕掛け
只族マウルの食堂で提供される新鮮なカタクチイワシ料理

●南海へのアクセス

釜山西部(沙上)ターミナルから南海バスターミナルまで約2時間。