『サニー 永遠の仲間たち』『スウィング・キッズ』のカン・ヒョンチョル監督が手がけた最新映画『ハイファイブ!』が、10月16日から日本で公開される。臓器移植によって特殊能力を得た5人の男女と、私欲のためにその力を悪用する新興宗教の教祖との戦いが繰り広げられる本作。笑いあり、迫力満点のアクションありで、まさに手に汗握るヒーロー・エンターテインメント作だ。(以下、一部ネタバレを含みます。)
■映画『ハイファイブ!』臓器移植で超能力を得た5人の団結物語
同じドナーから臓器移植を受けた5人の男女に、それぞれ不思議な変化が起こる。身体にタトゥーが現れ、思いもよらない特殊能力が身に付いたのだ。
心臓移植を受けたテコンドー少女、パク・ワンソ(イ・ジェイン)は、怪力と超高速で走る能力を獲得する。肺移植を受けた脚本家志望のパク・チソン(アン・ジェホン)は、万物を吹き飛ばすほどの肺活量を手に入れる。
自由人のファン・ギドン(ユ・アイン)は、角膜移植によって電磁波を操り、電子機器を自在に制御する能力を得た。工事現場の班長、ホ・ヤクソン(キム・ヒウォン)は、肝臓移植を受けたことで、人の傷や病気を回復させる力をもつようになる。
一方、乳酸菌飲料の配達員、キム・ソンニョ(ラ・ミラン)は、腎臓移植を受けたものの、自分にどんな能力が備わったのか、まだわからない状況だ。
そんな境遇も年齢も異なる5人の特殊能力を狙い始めた男がいた。同じドナーから膵臓移植を受けた新興宗教の教祖、ソ・ヨンチュン(シン・グ)だ。人の生命力を吸い取る能力を得たヨンチュンは、若き日の姿(パク・ジニョン/GOT7)へと変貌を遂げる。
永遠の若さを手に入れ、さらには神として多くの信者から崇められたいと願うヨンチュン。欲望のままに5人の能力を奪おうと、彼らに戦いを挑む。
単独ではどこか頼りなく、ひと癖もふた癖もある5人。しかし、ひとたび力を合わせれば、まるで戦隊ヒーローのような活躍を見せ、観客をスカッとさせてくれる。
ワンソを演じるイ・ジェインは、『未知のソウル』でパク・ボヨン扮する双子の姉妹ミジとミレの学生時代を演じたことでも印象に残る俳優だ。本作では、5人のなかで最年少ながら、仲間たちを牽引するリーダー的存在として大活躍をする。
中でも見逃せないのが、乳酸菌飲料の配達用電動カートを超高速で走らせ、ソウルの街を爆走する場面だ。ワンソの能力が存分に発揮され、迫力満点である。