それから十余年、今では、韓国旅行の目的に美味しいパンを食べることや、カフェ巡りを挙げる人も多くなった。今年1月、筆者が50代女性3名のガイドとしてソウル旅行に同行したとき、「明日は早起きして朝ごはんを食べたい」と言われ、クッパ(汁かけご飯)の店を思い浮かべたのだが、目当てはベーカリーだと聞いて驚いた。それも二日続けてである。

 韓国の製パン技術の出どころも今や日本とは限らない。ソン・シギョンが訪れた済州のベーカリーのスタッフはベルリンで勉強した女性だった。

 早朝から行列ができるソウルの北村エリアの「LONDON BAGEL MUSEUM」はオーナーのロンドンでのカフェ体験がベース。また、同じエリアの人気店「Café Onion」は開業時の監修者がフランス人シェフだった。時代は本当に変わったのだ。

早朝から旅行者であふれるソウルの人気ベーカリー「LONDON BAGEL MUSEUM」
今の韓国では西洋式のパンも人気だが、写真のような昔ながらのあんパンも懐古趣味的な人気がある

●配信情報

Netflix『隣の国のグルメイト』独占配信中 

出演:ソン・シギョンほか