こんばんは、夜街怪談を連載中のカワノアユミです! 今回のテーマはずばり「霊感」。自分に霊感がまったくない理由を調べたら衝撃の結果が……。
■なぜ、私は霊感がないんだろう
沖縄出張から帰宅し、早2週間。カワノはまたしても、悩んでいた。
「……ネタが見つからねぇええ!!」
「夜街怪談」の連載は鬼畜編集長Sによって月2本の提出と決められている。しかし、ネタがまったく思いつかないのだ。
以前も書いたように当連載は毎回、ゲ◯を吐く思いでネタを探している。追い詰められた私がとった苦肉の策は先日、出張で行った沖縄の心霊スポットを探すことだった。
「へぇ〜、沖縄って結構心霊スポットがあるんだ……。どれどれ……」
…………!?
嘘でしょ、ここもこの公園も全部、私が行ったことある場所じゃん!
『全国心霊スポットMAP(仮)』という怪しいサイトを見ながら、私は驚愕した。今まで沖縄で行ったことのある場所が”心霊スポット”として掲載されていたのだ。しかも、その場所に行っても幽霊を見たなどの心霊体験をしたことは一度もない。
……何なの? 私に霊感があれば最高のネタ探しができたかもしれないのに……。なんで私には霊感がないのよぉおー!!! 最底辺オカルトライターの哀しい叫びが響いた夜であった。
そもそも、なぜ私には霊感がないのだろうか。いや、なぜ霊感がないのにも関わらず、こんなゲ◯吐く思いまでして怖い記事を書いているのだろうか……と思ったのはさておき!(全部、鬼畜編集長のせい!)
そこで思ったのは「霊感がある人」と「霊感がない人」の違い。まぁ、霊感に関してはネットによると遺伝とか生まれついたものだったりするらしいけれど。せめて幽霊に好かれる人になりたい! 気になったので「幽霊が好きなもの」と「嫌いなもの」を調べてみました。
■グーグル先生に訊いた「悪霊が好きなもの」
まず、霊が好むものをグーグル先生に聞いてみました。しかし、ググってみると良い霊と悪霊では好むものが違うようで。ここはやっぱり、悪い霊が気になるなぁ。
【悪い霊が好むもの】
・人間の髪の毛の爪
・古いお守り、御札
・長年、放置された置物、仏像
・汚い場所、生ゴミの匂い
・ネガティブな感情の人
……いや、髪の毛とかはともかく。古いお札とか放置された置物とか仏像とか持ってないだろ、普通。あと、ネガティブな感情って何? ネガティブ=否定的なさま。消極的なさま(参考:コトバンク)……消極的な人間は海外のクラブにひとりで行って踊りまくったりしないと思うの。
でも……言われてみれば、怪談界隈の人って黒髪でやたら長かったり、少し陰な雰囲気を出している人が多いかも(編集部注:あくまで個人的な感想です)。やっぱり、ああいう人って霊に好かれやすいんだろうか? うーん。ますます自分が霊に好かれる自信がなくなってきたぞ。
■どうも悪霊とは好みが合わないらしい?
続いて、悪い霊が好まないものを調べてみた。
【悪霊が嫌うもの】
・塩
・酒
・強い光
・性的な話(下ネタ)
・ポジティブな人
……えっと、これは本当ですか? 全部、好きなものばかりですが……。
まずは塩。旅行に行くと絶対に土産で買うくらい好き。何なら、海外で味が薄いときのために”My 塩”を持ち歩くことも。韓国語もタイ語も喋れないけれど、塩だけは覚えた(タイ語=クルア、韓国語=ソグム)。
酒は言うまでもなく、毎日飲んでる。ビール、麦焼酎、ワイン、ウイスキー、霊が嫌うという(除霊のときに使われるらしい)日本酒も好き。
続いては……強い光(?)。これに関してはよくわからないけれど、繁華街もタイのピンクのネオン(ゴーゴーバー・バービア)も大好き。ちなみに幽霊は繁華街や歓楽街に集まることもあるらしいが、悪霊というよりも、ただ彷徨っているだけで悪事を働こうとする霊は少ないのだそう。
夜街怪談ではキャバクラを中心に繁華街の怖い話も書いてはいるけれど、霊に対してはあまり強さを感じたことはないかも。むしろ、人間のほうがよっぽど怖い気がするけどな。
だが、最後に気になったのは「性的な話(下ネタ)」! 下ネタどころか、普段からゲスい話しかしていない……。余談だが、「霊は性的な話 嫌う」とググった結果、Yah◯o知恵袋にこんな書き込みが。
「霊も元々は生きてた人間なので死後も性的なことに執着が強い。性的な話が好きな低級霊もいるでしょう」
……いや、失礼か! 誰が低級な霊に好かれる奴なのよ!!
■衝撃! カワノに憑いていた霊の正体
そこで思い出した。その昔、東南アジアの日本人キャバクラ嬢で働いていたときのこと。霊感があるという客にこんなことを言われたのだ。
「アユミちゃんは守護霊が二体、憑いているね」
……守護霊が二体!? それは亡くなったお婆ちゃんとかですかね……!?
「……一体は顔が溶けたホストみたいな男。もう一体はオッサンの霊」
……はい???
「オッサンのほうは自分が生前に、できなかったことをアユミちゃんにやってもらっている感じがする」
……オッサン!?!?
え〜と、つまり……私がタイにひとりで行ってゴーゴーバーで飲んでいるのも、定期的にパタヤで沈没生活をしてるのも、そのオッサンが生前にやりたかったってこと? わぁ……めちゃくちゃ低級そうな霊……。あれから10年以上経ったが、私はいまだにひとりでタイに行き、夜遊びを満喫する生活を送っている。
霊感はないし、心霊スポットに行っても特に怖い体験もしたことがない。しかし、悪い霊が憑かないのはもしかしたら、”低級”なオッサンの守護霊のおかげなのか……?
この先、パタヤの場末バービアで飲む度に、もはや相棒ともいえるオッサンのことを思い出すのかもしれない。