■『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の魅力ある登場人物たち
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は本当によく出来たドラマだ。キャラクターの設定とどんでん返しがあるストーリーが秀逸。何よりも、ウ・ヨンウを囲む事務所内の人間関係にホッとさせられる。上司・同僚たちの人間味あふれる性格がドラマを見ていても本当に心強いのだ。一部で嫌なキャラがいることはいるが……。
真っ先に取り上げたいのはハンバダ職員のイ・ジュノ(カン・テオ)。彼はウ・ヨンウをサポートする立場だが、柔らかい物腰で信頼を得ている。
やがて2人は男女として過度に意識しあってギクシャクした雰囲気になってしまうが、イ・ジュノは、人づきあいがうまくないウ・ヨンウの絶対的な味方である。それがとても頼もしい。
味方といえば、ハンバダのシニア弁護士を務めているチョン・ミョンソクも、ウ・ヨンウの上司として彼女を温かく見守っている。
彼は裁判のときに適切な助言をよくしてくれるし、ウ・ヨンウが自信をなくして辞表を出したときも受理しないで復帰を待っていてくれた。
まさに理想的な上司だ。そんな役をカン・ギヨンが人のよさを前面に出して演じた。ドラマを通して彼の好感度もグーンとアップしている。
さらに、ロースクール時代にウ・ヨンウと同期でハンバダでも同僚になったチェ・スヨン。ハ・ユンギョンが演じているが、彼女もとても親切な人柄であり、ウ・ヨンウの足りない部分を補ってくれる。
本当に嬉しい同期だ。
そうした人たちに恵まれて弁護士活動を続けていくウ・ヨンウ。ライバルのテサン法律事務所の大物弁護士テ・スミ(チン・ギョン)が実の母親であることが第8話で明らかになったが、後半は両親の再会や母子の葛藤が大きく描かれていくことは間違いない。全16話が終わったときには社会現象を巻き起こすほどの大ヒット・ドラマになっているだろう。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は韓国のENAチャンネルで放送中、日本ではNetflixで配信されている。ますます盛り上がる後半が本当に楽しみだ。