日本で韓流ブームが巻き起こって約20年。韓国ドラマの人気とともに歩んできた韓流エンタメ情報誌『韓国TVドラマガイド』の表紙を飾ったスターたちを、当時のエピソードなどを交えて振り返っていくシリーズ。

 創刊号(2005年10月発売)から記念すべき100号(2022年4月発売)まで紹介してきました。今回はその続き、101号(2022年6月発売)と102号(2022年8月発売)を紹介します。

■短髪と眼差しが印象的なチ・チャンウク、新作も続々登場

 2022年6月発売の101号の表紙を飾ってくれたのはチ・チャンウク。新作ヒューマンドラマ『あなたが願いを言えば』の撮影のため、髪がかなり短かったのですが、その分、美しい眼差しに吸い寄せられます。

 同作でチ・チャンウクが扮するのは、複雑な環境で育ち、刑務所を転々とするなかで、ホスピス病院のボランティアとして働くことになる青年。チ・チャンウクはそのキャラクターについて、インタビューでこう話しています。

「『あなたが願いを言えば』にはヒューマニズムが込められています。なので、僕が感情面でうまく伝えなければならない部分も多くなっています。キャラクター的にものすごくナチュラルな人物なので、衣装もラフな感じで。着飾ったりもしません」(チ・チャンウク)

 それゆえに、「情緒的な面でも外見的な面でも、これまで演じてきた役にはなかった面があって、新鮮に感じられると思います」と語っていました。

 この101号では、ミュージカルドラマに挑戦したNetflixシリーズ『アンナラスマナラー魔法の旋律』についてのインタビューも掲載。「まったく新しい経験でした。演技をして、歌って、踊って、そのうえマジックまでしなければならないなんて(笑)」と語りながらも、「準備も必要でしたが、やりがいもありました」とも。作品を観終わったあとに改めて記事を読むと、チ・チャンウクの一作一作にかけるひたむきな情熱が伝わってきます。

 最新主演作クライムアクション『ザ・ワースト・オブ・イーヴィル(原題)』は、Disney+(ディズニープラス)「スター」にて2023年に独占配信されることが発表になりました。1990年代の韓国が舞台で、日中韓を牛耳る悪名高い国際麻薬組織に、チ・チャンウク扮する警察官が秘密裏に潜入するというストーリー。得意のアクションも満載で、『シスターズ』のウィ・ハジュン演じる地下犯罪組織員との対決も楽しみです。

『韓国TVドラマガイド』(101)表紙チ・チャンウク