Netflixで配信され、大きな話題を呼んでいる『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』。『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』や『太陽の末裔 Love Under The Sun』などロマンティックコメディのヒット作を生み出してきた名脚本家キム・ウンスクが初めて挑んだサスペンスで、緻密な構成、巧妙なセリフ、役者たちの鬼気迫る演技と、徹頭徹尾緊張の糸が切れることのない濃密な作品に仕上がっている。
笑顔を封印し、青い炎を内に燃やすような冷たいカリスマ性を放ったヒロイン、ドンウン役のソン・ヘギョの女優としての存在感を「再発見」すると同時に、あらたに見出されたのは、彼女を支えた復讐協力者ヨジョン役のイ・ドヒョンだ。
■20代俳優イ・ドヒョン『ザ・グローリー』で光る演技の魅力
ドンウンに利用されることを自ら選び、地の果てまで彼女を補佐するヨジョンの選択と行動は、壮絶な復讐劇の中で癒やしであり、ロマンスだ。
30代の役者たちの主要キャラクターとしてヒリヒリした神経戦を繰り広げるなか、20代とは思えぬ圧倒的安心感で物語を柔らかに包み込んだイ・ドヒョンの功績は大きい。かと思えば、得体の知れない“危険性”も内包し、彼の心の傷、闇の深さに惹き込まれた視聴者も少なくない。
そんなイ・ドヒョンだが、韓ドラ通の間ではすでに注目の存在だった。
1995年4月11日生まれの彼は、同い年生まれのアン・ヒョソプや、1994年生まれのソン・ガン、1996年生まれのキム・ヨンデ、ロウン(SF9)らと同世代で、韓流新時代を牽引する1人だ。