ヘジャンクッというのは定義があいまいで、ソンハンとヒョングンが結局、ラーメンを選んだように、汁気があって、食べ終えるとスッキリするものなら何でもヘジャンクッになる。
ヘジャンクッが二日酔い解消を助けるという科学的根拠には諸説あるが、比較的有力なのが、豆モヤシに含まれるアスパラギン酸は、韓方(漢方)では解毒剤として用いられ、アルコール分解を助けたり、疲労を回復させたりする効果もあるというものだ。
一方、ソンジにはタンパク質やビタミンB1が豊富だが、それが特に二日酔いに効くという話は説得力に乏しい。血を食べるという栄養を直接取り入れるイメージから来ている信心のような気がする。
そもそも疲れた胃腸に辛い物がいいはずがない。ヘジャンクッは勢いと気分で食べるものなのだ。
土曜の朝や日曜の朝、日本のみなさんが韓国のヘジャンクッ専門店に行くと、驚くべき光景を目にするかもしれない。
二日酔い解消のために来たにもかかわらず、ヘジャンクッをつまみにマッコリやビールを飲むあきれた人たちが珍しくないからだ。