■大人気の焼き鳥店は人情食堂
阿峴洞(アヒョンドン)家具通りを経由し、韓国初の天主教聖堂である中林洞(チュンリムドン)薬峴(ヤッキョン)聖堂、1970年築の聖ヨセフアパートを見学。
その後、ソウル駅の西側へと続く大通りに戻ってくると、大勢がウェイティングしている「ホスチッ(호수집)」という食堂が目に入った。
店頭では串に刺した鶏肉を練炭の火で炙っている。これは食べてみたい!と思い、ウェイティングリストに名前を書いた。25分後にようやく店内に案内された。
注文は1人2本までとの制限つきの焼き鳥(닭꼬치)とイカのプルコギ、ビールをオーダー。多忙にも拘わらず、店のアジュンマ(おばさん)たちがとても親切で、店主自ら1杯目のビールをグラスに注いでくれた。
甘さの中に青陽とうがらしのキリッとした辛さが引き立つイカのプルコギをつまんでいると、「ゴハンも食べたほうがいいわよ」と小皿に取り分けたごはんを出してくれた。鐘閣(チョンガク)大根のキムチとネギのキムチも美味しい。
着席後20分ほど経った頃に、ようやく焼き鳥が出てきた。骨付きでいろんな部位の肉を混ぜて串に刺してある。生姜の香りがするヤンニョムの味が肉に程よくしみ込み、ふんわりとジューシーだ。
絶妙な味と温かい接客……この店が人気である理由がわかり、大きく頷いた。