■『ミセン−未生−』のキム・ウォンソク監督、『賢い医師生活』のシン・ウォンホ監督の目利き力がすごい!

 隠れた才能、光る原石を見つけ出す監督がいる。『ミセン−未生−』(2014年)のキム・ウォンソクと、『賢い医師生活』(2020年、2021年)のシン・ウォンホだ。

 キム・ウォンソク監督が起用し、ブレイクした俳優でいえば、『ミセン−未生−』のイム・シワンキム・デミョン、カン・ハヌル、ピョン・ヨハン、中堅だがイ・ソンミンの快進撃はこの作品からだろう。

トキメキ☆成均館スキャンダル』(2010年)ではパク・ミニョンパク・ユチョンユ・アインソン・ジュンギ、『シグナル』(2016年)ではイ・ジェフンチョ・ジヌンが、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』(2018年)では、IU、チャン・ギヨンクォン・ナラらが注目された。

 シン・ウォンホ監督作でいえば、『応答せよ』シリーズがのちの人気スターを多く生み出している。『応答せよ1997』(2012年)のソ・イングク、『応答せよ1994』(2013年)のチョンウ、ユ・ヨンソク、ソン・ホジュン、『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』(2015年)のパク・ボゴムイ・ヘリリュ・ジュンヨルコ・ギョンピョという面々がここから活躍している。

 同監督の『刑務所のルールブック』(2017年)は、パク・ヘスチョン・ギョンホイ・ギュヒョンチョン・ヘインらがその後スターダムにのし上がり、『賢い医師生活』では、すでに人気だった男性陣はもちろん、チョン・ミド(『39歳』)、アン・ウンジン(『良くも、悪くも、だって母親』)、シン・ヒョンビン(『財閥家の末息子~Reborn Rich~』)、ハ・ユンギョン(『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』)ら女優陣が顔を知らしめた。

『刑務所のルールブック』(C) CJ ENM Corporation, all rights reserved

 

■番外編!超レア、イ・ビョンホンソン・スンホンによる韓国版『ひとつ屋根の下』!

 スター級の俳優たちが若かりし日に出演した超名作が、『Happy Together ハッピートゥギャザー』(1999年)だ。両親の再婚により家族になった5人のきょうだいの物語で、父親の連れ子で長男のテプンを元祖韓流四天王イ・ビョンホンが、母親の連れ子の次男ジソクをソン・スンホン、さらに再婚後に生まれた末娘ユンジュを『星から来たあなた』のチョン・ジヒョンというトップ俳優たちが演じていた。

 さらに、スンホンの恋人役をキム・ハヌル、チョン・ジヒョンと恋仲になるチンピラ青年をチャ・テヒョン、『梨泰院クラス』のセロイの父親役で知られる名優ソン・ヒョンジュがイ・ビョンホンの親友役で出ており、今の韓国を代表するオールスタードラマともいえよう。

 今、見ているドラマが、いつか豪華スター共演お宝作になるかもしれない。