■『Mine』に財閥の豪邸として登場した美術館もある江原道の原州
韓国北東部にある江原道の中でも比較的ソウルに近い位置にある原州(ウォンジュ)。2021年1月にKTX中央線が停車するようになり、ソウルからのアクセスが益々便利になった。
原州は、良質の韓紙の産地として有名である。古くから韓紙の原料であるコウゾの栽培がおこなわれていたことに加え、朝鮮王朝時代に現在の江原道庁にあたる江原監営があったことから、政務の記録を残すための紙の製造や印刷が盛んだった。
原州の中心部にある「原州韓紙テーマパーク」では、そんな原州韓紙の歴史や製造工程を学び、韓紙作家の作品見学や韓紙工芸体験ができる。
そんな原州で撮影されたドラマが、イ・ボヨン、キム・ソヒョン主演の財閥サスペンスドラマ『Mine』。
後継者争い、憎悪、殺人……と韓国ドラマ特有のドロドロな要素が詰まっている。華やかな財閥の世界に隠された登場人物たちの裏の顔が少しずつ明らかにされていく。
スタイル抜群のヒス(イ・ボヨン)とソヒョン(キム・ソヒョン)のファッションとその着こなしも話題となった。
ドラマの舞台となったヒョウォングループ一族の豪邸として登場した「ミュージアムSAN」。原州の北西部にある山の中腹にあり、2013年に紙の博物館と美術館を統合した総合ミュージアムとして、世界的建築家 安藤忠雄氏の設計によりリニューアルオープンした。
彫刻公園、温室、ウォーターガーデンなどを配し、建物自体が芸術作品と言える。以前から新鋭的なデザインのミュージアムとして大変気になっていたが、このドラマを観たら益々「訪問しなければ!」という気持ちを掻き立てられた。