2PMジュノが演じる"ツンデレ"キャラの魅力とは?

 繊細な感性と得も言われぬ色気、確かな演技力で、もはや演技ドルの枠を超え、トップ俳優としてオーラを放っているイ・ジュノ(2PM)。最新ロマンチックコメディ『キング・ザ・ランド』が日本でも韓国と同日、6月17日よりNetflixで配信されることが決定し、さらに人気が高まりそうだ。

『キング・ザ・ランド』では、生まれながらにして優雅さとカリスマ性を備えた御曹司を演じるが、すでに公開されているティーザー映像から、新たな“ツンデレ王子”誕生の香りがぷんぷんしている。

ブロマンス版ツンデレが楽しい『キム課長とソ理事〜Bravo! Your Life〜』

 実は、ツンデレキャラはジュノの十八番でもある。たとえば、初の悪役に挑んだオフィスコメディ『キム課長とソ理事〜Bravo! Your Life〜』(2017年)だ。

 ジュノが担ったのは、ナムグン・ミン演じる主人公キム課長に悪事を被せようとする超エリート理事ソ・ユル。人を人とも思わぬ冷血漢ぶりで「アイドルがそこまで演じる?」と驚かされた。それが、ある事件をきっかけにキム課長と奇妙な絆を築いていくことに!

 するりと懐に入ってくるキム課長にツンツンしながら心許していくさまは、“ブロマンス版ツンデレ”で、ナムグン・ミンとともにこの年のKBS演技大賞ベストカプル賞を受賞。

 一方で、ナム・サンミ演じるヒロイン、ハギョンには、その冷徹な仮面がぽろぽろはがれまくり。食事に誘われてときめく姿など、非情男子がふいに見せる純情さも心くすぐる。憎憎しい男から愛らしい男へと変わっていくユルはとても印象的なキャラクターとなった。

『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2017 KBS. All rights reserved

■口は悪いが心は温かなワイルドツンデレ『ただ愛する仲

 さらに、初主演ドラマ『ただ愛する仲』(2017年)では、過去の事故による怪我の後遺症の苦しみ、心を閉ざした青年イ・ガンドゥの不器用な生きざまを切なくストイックに体現。

 ぶっきらぼうで荒っぽいガンドゥは、けなげなヒロイン、ムンス(ウォン・ジナ)に対し、つい冷たくなりがちだ。落ち込む彼女を慰めたかと思えば、「安い慰めに感動したのか」とそっけなく返す。想いを認めたあとのデレっぷりも含めて、ワイルドツンデレな魅力を放ち、観る者の心を掴んだ。

 ナ・ムニ演じる薬屋のおばあさんとの、“口は悪いが心は温か”同士の軽口を叩きながら互いを思いやる関係も、ある種のツンデレ愛だった。