バスの駐車場から海辺にある海東龍宮寺まで階段を下り、見学を終えて再び登ってくるとかなりの運動量だ。ランチのナッコプセはたちまち消化されたようで、山道の途中にある売店のオムク(練り物)が気になったりする。冬だったら迷わず手が出ていただろう。
オムクはもともと日本から釜山にもたらされたおでんが発達したものだが、最近、おしゃれ化が進んでハードルが上がったため、ときどき無性に屋台の素朴なオムクが恋しくなる。
■ペット連れの人たちが優雅に歩くオシリア海岸散策路
朝の観光列車や人気店でのランチタイム、海東龍宮寺観光はとても楽しかったが、人混みに疲れてしまった。そんなふうに思っていると、機張をさらに北上したバスは見晴らしのよいところで我々を降ろしてくれた。今回のツアーは緩急があり、とても心地よい。
左手にアナンティ・ヒルトン釜山というホテルを見ながら、海沿いを散歩する。ここは「オシリア海岸散策路」という名前で最近整備されたものだそうだ。済州道で考案され、今や日本の九州や宮城県にも輸出されている観光コンセプト「オルレ」の釜山版のようなものだろう。