朝鮮王朝時代の名君イ・サン(正祖)の若き姿を、1人の女性を愛した男としての側面から描いて大ヒットした王宮ロマンス『赤い袖先』。主人公イ・サンを演じたジュノ(2PM)が俳優として名実ともにトップスターの座を確立した本作が、テレビ東京で日本初地上波放送中だ。
気になる2人のロマンスを各話ごとに解説する。(本記事はオリジナル版全17話をもとに紹介。TV放送は日本編集版の全27話。※以下、一部ネタバレあり)
■『赤い袖先』第4話「ドギムの戸惑い」
●あらすじ
兼司書(キョムサノ)だと思っていた男が実は世孫だったと知り、ショックを受けるソン・ドギム。そんななか、ドギムたちが見習いを卒業して正式な宮女になる笄礼(ケレ)の日が近づく。
ドギムが書庫の番をする最後の日、サンが突然現れる。自分はサンに騙されたと思うドギムに、サンは心の内をすべて打ち明けるよう命じる。思い切って感じたままサンに物申すドギムだが、その正直すぎる言葉にサンは憤慨し……。
●見どころ
ドギムがサンの正体を知った後、「3日待ったが一度も来ないとは」と彼女のことが気になるサン。会えば会ったで「私に気を使わせるな」とツン全開。
「欺いたことを詫びることもできないのですか」「民に謝罪することを覚えてください」と、勇気を持って訴えるドギムが真っ当で、その言葉に黙り込むサンの苦々しい表情も見もの。そんな彼女だからこそ、気になってならないのだ。
東宮付きの宮女になったドギムが、サンの世話係を命じられてそばに仕えていると、「なぜここにいる?お前がいると目障りだ!」と苛立ちをぶつける始末。
「私は所属変えるゆえ後任に者に……」というドギムに、「今日は気になったが、慣れれば気にも留めなくなる」と言って意図せず彼女を傷つけるなど、恋に不慣れな男の心とは裏腹な言動がもどかしい。