望遠洞に住む友人の案内で望遠市場を見学した。全長215メートルのアーケード商店街で、食料品から日用品までありとあらゆるものが揃っている。
市場を抜け、友人お勧めの「コギドククスミョン」という食堂に入店した。冷凍や熟成させない生の豚肉にこだわりを持つ店主が、豚の特殊部位の肉をいかに新鮮な状態でテーブルまで届けることができるかに最大の努力をしているそうだ。
骨付きサムギョプサルは、予め厨房で表面を焼いた状態で提供される。焼きながらハサミで一口サイズにカットし、しっかりと炭火で炙っていく。頬張ると、凝縮された肉の旨味が口いっぱいにジュワーっと広がり、とても美味しい肉だということがわかる。
酢醤油ベースのソースに浸けてチャムナムル(三つ葉)やオニオンスライスをともに食べると、さっぱりとしてどんどんお腹に入ってしまう。
つぎは皮つき豚カブリ肉。肩ロースとサーロインに挟まれた背肉の一部だそうで、薄くスライスされている。さながら脂身の多い豚バラ肉のようだ。外側には豚の皮が付いているので、脂身のジューシー感と豚の皮のコリコリとした食感を同時に楽しむことができた。
2次会は、漢江に浮かぶ人口島に建つ商業施設「Mapoint」のルーフトップでクラフトビールを飲むことにした。漢江に架かるライトアップされた城山大橋(ソンサンデギョ)や江南側の高層ビルを眺めながらビールが飲めるという最高のロケーションだ。美しい漢江の夜景のお陰で格別の味のビールとなった。