■旧・慶和駅の線路址も「映え写真」の撮影スポットに

 廃線となったKorail(韓国鉄道公社)鎮海線の旧・慶和(キョンファ)駅も、美しい桜を楽しめる鎮海の観光スポットとして有名だ。ただでさえ線路址というものは郷愁を誘うが、残された線路の両サイドに咲き乱れる桜とともに「映える」写真撮影を楽しもうと、大勢の観光客が訪れる。

旧・慶和駅の線路址の桜並木も観光客に大人気

 2015年に鎮海を訪れたときには、鎮海軍港祭りの期間に合わせて臨時列車が運行されていた。桜のトンネルの中を列車でくぐり抜けるという幸せな体験は、一生の思い出となった。それだけに臨時列車の運行が終了してしまったことが、とても残念でならない。

 お花見に疲れた身体を休めようと、鎮海中央市場のそばにあるカフェに立ち寄った。桜の葉に巻かれたピンクの桜餅や、桜の花をトッピングした桜コーヒーなど、桜の季節にぴったりのスイーツやドリンクを販売している。

 注文した桜のシッケ(米を発酵させた甘酒に似た飲み物)には、ピンク色に染めた米が使われており、優しい甘みとともにほのかな桜の香りも楽しめた。

桜葉に包まれた桜餅や桜ドリンクを販売するカフェで桜シッケを楽しむ

●鎮海へのアクセス

釜山西部バスターミナル(沙上)から約1時間10分