『涙の女王』に続く“ハラハラキュン・ロマンス”として、韓国のみならず日本でも話題を呼んでいる『ソンジェ背負って走れ』。絶望の淵で生きる希望をくれた人気アーティスト、ソンジェを救うべく奮闘するヒロイン、ソル(キム・へユン)の恋物語で、胸キュン要素満載なのだ。

 何より視聴者の心を鷲掴みにしているのが、主人公ソンジェを演じるピョン・ウソク(ビョン・ウソク)の“THE 王子”な魅力。スマートでありながら、絶妙なツンデレ具合と甘さをミックスし、『社内お見合い』のアン・ヒョソプなどにも通じる“ロマンスの王道主人公”なのだ。

『ソンジェ背負って走れ』U-NEXTにて見放題独占配信中  (C)CJ ENM Studios Co., Ltd.

 新たなスターとして急浮上中のピョン・ウソクは、1991年10月31日生まれで30歳を超えている“遅咲き”だ。身長189センチの抜群のスタイルを持つ彼は、大学時代に兵役を済ませたのち、2014年にモデル活動をスタート。2016年のドラマ『ディア・マイ・フレンズ』で俳優の道へ踏み出している。

 ナム・ジュヒョク×イ・ソンギョン主演の『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ〜』や『医心伝心~脈あり!恋あり?~』などで端役を経験、数作のウェブドラマを経て、2019年の青春史劇ロマンス『コッパダン〜恋する仲人』でメインキャラであるイケメン仲人集団の1人を好演。続く、パク・ボゴム主演作『青春の記録』(2020年)では、恋のライバル役に抜擢され、モデルという役どころにより華麗なランウェイウォークでも魅せた。

 その後も、『花が咲けば、月を想い』『力の強い女 カン・ナムスン』など主演作が続き、作品ごとに存在感を増していたときに、本作のチャンスを得た。

 ちなみに、『ソンジェ〜』では将来有望な水泳選手として高校時代も演じているが、『恋のゴールドメダル』でも水泳部の先輩役に扮しており、細マッチョの筋肉美は彼の魅力のひとつだ。

 ここでは、ピョン・ウソクのおすすめ出演作を紹介する。

■ほろ苦く切ない青春の恋を演じた『20世紀のキミ

『20世紀のキミ』の舞台は1999年、20世紀の最後の年。友達思いの高校生ボラは、イケメン同級生ヒョンジンに片想いする親友ヨンドゥのために、ヨンドゥが病の治療で不在の間、彼の行動を観察して報告することに。だが、その作戦が思わぬ方向に転がっていく……。

 そして、数年後の21世紀。ひょんなことからボラは初恋の相手の消息を知り、10代の頃の恋心が再び動き始めるというストーリーだ。

 子役出身でソン・ガン主演『マイ・デーモン』やパク・ボゴム主演『雲が描いた月明り』など多数のヒット作に出演するキム・ユジョンが、恋愛より友情が大事な“男気あふれる”ヒロイン、ボラ役に。

 ピョン・ウソクが扮するのは、ボラの同級生で放送部の仲間ウノ。長身で爽やかなピョン・ウソクの自然体な魅力全開で、ヒロインとの不器用な恋模様は胸キュンのポイントに。すれ違いや意地の張り合いなど、『ソンジェ背負って走れ』とはまた違った“青春”の甘酸っぱさを感じられる隠れ名作になっている。

 ほかに、ボラの親友ヨンドゥに扮するのは、Netflix私たちのブルース』『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』でも高校生役を好演した新鋭女優ノ・ユンソ

 ボラが監視するヨンドゥの恋の相手役には若手パク・ジョンウが扮している。ピョン・ウソク演じるウノとヨンドゥの男の友情にも注目だ。

 ポケベルやパソコン通信、カセットテープなど、懐かしの20世紀のアイテムが恋模様を彩る演出も秀逸。

●配信情報

Netflix映画『20世紀のキミ』独占配信中

[2022年]監督:パン・ウリ

出演:キム・ユジョン、ピョン・ウソク、ノ・ユンソ、パク・ジョンウ、ハン・ヒョジュ