ソウルのホテル代が高くなった。コロナ禍後の値あがりに円安が加わり、ざっと計算すると2倍近くになっている。そこでソウルまでの飛行機に乗って貯まるマイルでホテル代をまかなう方法を考えてみた。これまでこのコラムでは、飛行機に乗って貯まるマイルの調べ方をお話ししてきた。
マイレージプログラムというのは、基本的にFSC(フルサービスキャリア)の世界の話である。LCCはあまり縁がない。つまり貯まったマイルでホテルをとるとすると、この話は、FSCの運賃とLCC運賃+ホテル代の比較ということになる。
■飛行機のマイルでソウルのホテルを予約する。必要なマイル、最安値は?
日本と韓国を結ぶFSCにはアシアナ航空、大韓航空、全日空、日本航空などがある。僕はユナイテッド航空にマイルを貯めている。この航空会社はスターアライアンスという連合に加盟している。このスターアライアンスには、日韓線でみるとアシアナ航空と全日空が加盟している。スターアライアンスに加盟している航空会社は、貯まるマイルを共有している。
これまで伝えたように、貯まるマイルはサブクラスというもので決められている。同じエコノミークラスでも、サブクラスは何段階にもわかれている。日韓線のFSCのなかでは、アシアナ航空がサブクラスを公表している。そこでこれからの話は、アシアナ航空の運賃とLCC+ホテル代との料金比較ということになる。
なかなか煩雑な作業だ。というのも、FSC運賃、LCC運賃、ホテル代を比較していかなくてはならない。これらは日程によって変動する。同時に比較していくと、混乱してしまう。
航空券代とホテル代を比べてみると、日程による変動が比較的少ないのがホテル代だ。
たとえば来年1月の三連休を考えてみる。1月11日から13日までだ。この時期、航空券は激しく運賃が動く。日本人客の需要が高まるためだ。しかしソウルのホテルは日本人だけを対象にしているわけではない。変動幅が少なくなる理由である。
ユナイテッド航空に貯まったマイルでホテル代を払う場合、いくらになるだろうか。それが図表1と図表2だ。最も使うマイルが少ないホテルで調べている。図表1は三連休が終わった1月15日ー16日の消費マイル数で1507マイル。図表2は三連休中の1月12日-13日で1696マイル。その差は189マイル。航空券の変動に運賃変動に比べればはるかに少ない。