■『ナミブ』で主人公ユ・ジヌが幼少期に暮らした町のロケ地、仁川広域市・水道局山タルトンネ
スヒョンは、ユ・ジヌとプロダクション契約を結ぶ前に、息子に黙って大金を借用した親がどういう人物なのか、直接会って確認したいと考える。そこで、ジヌが幼少期に暮らした町へ向かう。
急こう配の階段が続く高台に小さな住宅が集まった場所で、月に届きそうなくらい高い場所にあることから「タルトンネ」と呼ばれる貧民街だ。
この撮影が行われたのは、韓国北西部にある仁川広域市・東区に位置する松峴近隣公園付近で、地下鉄1号線東仁川駅から徒歩15分ほどの場所だ。
その一角に、「水道局山タルトンネ博物館」があ。1883年の仁川開港後に急速に流入した住民のため、また船舶用の水を供給するために、松峴山に配水池を設置したことから、この町は「水道局山タルトンネ」と呼ばれるようになった。
1990年代後半から、都市計画により大規模マンションや公園が造成され、水道局山タルトンネは姿を消した。
「水道局山タルトンネ博物館」には、1960~70年代の水道局山タルトンネの街並みや貧しかった暮らしぶりを再現した展示がある。館内はわざと照明を薄暗くしていて、犬や猫の鳴き声が聞こえたり、20分ごとに電気を消して夜を演出したりと、かなりリアルである。
※注:「水道局山タルトンネ博物館」は現在リニューアル工事が行われており、工事完了時まで休館中
●仁川までのアクセス
ソウル駅から東仁川駅まで地下鉄1号線で約1時間5分。