仁川国際空港の第1ターミナルの改装工事が終わった。改装工事が行われていたのは、第1ターミナルの到着階。日本からの到着便が多いターミナルだ。僕の記憶では半年ほど工事が行われていた。

 僕は『歩くソウル』というガイドブックの編集にかかわっている。​ソウル在住の人たちが取材や執筆にあたってくれているが、空港のフロアーマップのチェックは、日本との往復でしばしば仁川国際空港を利用する僕の担当になっていた。改装工事がガイドブックの発行までに終わるか気をもんでいたが、なんとか間に合った。

■仁川国際空港、第一ターミナル到着階の改装工事が終了

 改装工事が行われていたのは、到着階から外に出る手前。以前はバス切符や銀行、シムカードなどの売り場ブースが並んでいたラインである。そこがフェンスで覆われていた。銀行などは仮移転が大変なのか、そこだけフェンスがなく、通常営業していたが、SIM(シム)カード売り場などは、到着フロアーの両側にブースがつくられ、そこに移っていた。

 改装が終わり、到着階のフロアーマップのチェックもあって、隈なく歩いた。その印象は、「これだけの改装に半年以上かかった?」といったものだった。新しい飲食店やコンビニなどができるのかと思っていたが、そのエリアにブースを構える顔ぶれは大きく変わらなかった。

 いちばん大きな変化は、バスの切符売り場の増設である。

 日本人もよく使うリムジンバスの切符が買いやすくなった。通路に面して自動券売機が数台。その奥に有人ブース。その前には待合スペースもできた。そこから外に出ると、バス乗り場になるのだが、このサイドにもバスの切符売り場の自動券売機や窓口が設置された。

 リムジンバスを利用する人にとってはずいぶん楽になった。

 リムジンバスは夜行バスも充実してきた。そのあたりは追ってお伝えするが、仁川国際空港とソウル市内を結ぶバスサービスが手厚くなってきたわけだ。

改装が終わった仁川国際空港第1ターミナルの到着階。なにも変わらない?
リムジンバスの自動券売機は日本語バージョンもある