■『スンブ』の若手棋士チャンホの出身地、全北特別自治道全州市とは?

『スンブ: 二人の棋士』の劇中、小学生のチャンホが「“全州(チョンジュ)市の神童”と呼ばれている」というエピソードや、フニョンのところに弟子入りするために、全州駅からムグンファ(列車)で上京するといったシーンがある。実は、チャンホの実家の時計店の撮影も、全州市内の実在する時計店で行われた。

 全州市は、韓国中西部にある全北特別自治道の道庁所在地である。700軒あまりの伝統家屋が建ち並ぶ全州韓屋村ハノンマウル)には、2023年に1,500万名を超える観光客が訪れたほど、国内外を問わず人気の観光スポットとなっている。

 朝鮮王朝太祖・李成桂(イ・ソンゲ)の肖像画を祀るために建てられた慶基殿や、朝鮮王朝時代の儒学の学び舎である全州郷校をはじめとした歴史的観光地もあれば、全州韓屋村の甍を一望できる梧木台展望台もある。

『スンブ: 二人の棋士』の若手棋士の出身地、全州市の観光名所である梧木台展望台から見える全州韓屋村

 近年、『おつかれさま』『赤い袖先』『シュルプ』『二十五、二十一』『いつかの君に』など、数多くのドラマのロケ地としても注目されている全州。

 韓国最大面積の湖南平野で栽培される米にユッケや各種ナムルを載せた全州ビビンバ、澄んだ水で栽培された豆もやしのクッパコンナムルクッパ)など、全州ならではのグルメも楽しめる。

全州グルメのひとつ、豆もやしのクッパ(中央下)

●全州へのアクセス

 ソウル駅または龍山駅から全州駅までKTX(韓国高速鉄道)で約1時間50分。