単発的なドラマ解説だけでなく、韓流エッセイとして楽しめるストーリー性がある点も本書の狙いとなっている。一貫したテーマになっているのが、「史上最高の韓国ドラマは何か」ということ。著者は『冬のソナタ』が不動の1位だったそうだが、それを超える作品があるのかどうかを終盤に向けてスリリングに追求している。

 2004年に日本で韓流ブームが起こった当時の名作から2025年の最新作まで、おすすめ作品が幅広く紹介されているので、長年の韓流ファンはもちろんのこと、最近ファンになった人にとっても役立つだろう。韓流生活を有意義に楽しむために、ぜひ活用してほしい。

●書籍情報

『韓国ドラマ究極ベスト選 史上最高の韓流傑作は何か』

著者:康 熙奉(カン・ヒボン)

判型:四六判 定価:2090円 発行:双葉社