ラブコメが多い韓国ドラマ。多様な作品がそろっているが、カテゴリー的に「痛快」がキーワードのラブコメがある。難しいことを考えずに無邪気に楽しめるドラマだ。2025年の作品でいえば、『グッドボーイ』『ジャガイモ研究所』『あいつは黒炎竜』の3本が傑作だった。特にキャラが変貌する局面が見どころだ。(以下、一部ネタバレを含みます)

■2025年痛快ラブコメ傑作3選!パク・ボゴム主演『グッドボーイ』、カン・テオ主演『ジャガイモ研究所』他

■『グッドボーイ』

 パク・ボゴムが演じたユン・ドンジュ。この快男児は、スポーツのメダリストを特別採用する制度を生かしてインソン市の警察署に赴任した。彼の前に現れた巨悪が関税庁職員のミン・ジュヨン(オ・ジョンセ)。ドンジュの親友が彼の罠にはまって轢き逃げ犯にさせられて殺された。さらに、ジュヨンは不正な手段で巨額を得て、インソン市の上層部まで支配していた。

 そんな悪党に挑むのがスポーツのメダリストたちで組織した強力捜査チーム。ドンジュはそのエースであり、愛する仲間が元射撃選手のチ・ハンナ(キム・ソヒョン)だ。彼女の父親は警察官だったが、捜査の過程で殉職した。その事件でもジュヨンがからんでいる。

 こうしてドンジュとハンナは協力してジュヨンを追い詰めていく。迫力満点のアクションシーンと同時に2人のラブロマンスも描かれていて、問答無用で楽しめる。

写真提供:Prime Video

●配信情報

『グッドボーイ』Prime Videoにて独占配信中

[2025年/全16話]演出:シム・ナヨン  脚本:イ・デイル

出演:パク・ボゴム、キム・ソヒョン、オ・ジョンセ、イ・サンイホ・ソンテ、テ・ウォンソク

■『ジャガイモ研究所』

 カン・テオが扮しているソ・ベクホは大企業の超エリート。しかし、やっていることは残酷なリストラばかり。系列会社を回りながら要らない部署を徹底的につぶしていく。標的になったのが江原道(カンウォンド)の辺境にある「ジャガイモ研究所」。そこの臨時所長となってベクホが乗り込んできたが、強敵がいた。イ・ソンビンが演じているキム・ミギョンである。

 ミギョンは研究チーム代理であり、なんでもできる有能な女性だ。しかも反骨精神が旺盛で、ベクホに逆らい続けていく。最初は険悪だった2人はやがて……。

 この『ジャガイモ研究所』が痛快なのは、ツンデレの完璧主義者が思いがけないラブロマンスで性格が変わっていくところ。その変貌ぶりをカン・テオが愉快に演じていて、クスクスと笑える。

Netflix『ジャガイモ研究所』独占配信中

●配信情報

Netflixシリーズ『ジャガイモ研究所』独占配信中

[2025年/全12話]演出:カン・イルス、シム・ジェヒョン 脚本:キム・ホス

出演:イ・ソンビン、カン・テオ、イ・ハクジュキム・ガウンシン・ヒョンスンユ・スンモク、クァク・ジャヒョン、ウ・ジョンウォン、ユン・ジョンソプ、ナム・ヒョヌ