新しく編集された『映画 冬のソナタ 日本特別版』を見ていると、チュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジンチェ・ジウ)が繰り広げた珠玉のストーリーが間違いなくレジェンドだと再確認することができた。たとえば、オープニングのタイトルバック。純白の雪のなかで戯れるチュンサンとユジンの姿は鮮烈な印象を強く甦らせてくれた。

韓流レジェンド作『冬のソナタ』を彩る珠玉の名セリフの数々と名演技

『冬のソナタ』タイトルバックで一面の銀世界に刻まれた二筋の足跡が遠くへと伸びていくカットは、2人の究極の純愛を暗示していた。それを含めて、本作は雪景色の見せ方が卓越しており、全編を通じてロマンティックな情緒を十二分に醸し出していた。

 同時に、ユジンとチュンサンが共同作業を行う舞台をスキー場に設定した点も特筆に値する。喧騒にまみれた巨大都市ソウルから隔絶された白銀の非日常空間に身を委ねる環境こそが、禁断の愛情への宿命的な入口となっていた。

 チュンサンは「雪は、見たくないものをすべて覆い隠してくれる」と語る。過酷な運命と多くの試練を背負った彼が、ふと漏らしたこの独白が忘れられない。

 このような複雑な内面を持つチュンサンを素敵に体現したペ・ヨンジュン。彼は、陰のある孤独な高校生と洗練された知性を持つ大人の男性という、光と影のような二つの顔を完璧なまでに演じ分けた。

 実は、30歳前後の俳優が10代の学生を演じれば、どうしても違和感がぬぐえない。しかし、ペ・ヨンジュンは、驚くほど自然にその役柄に溶け込んでいた。詰襟の学生服や無骨なダッフルコートを着た姿はもちろんのこと、制服の襟元からのぞかせるタートルネックの着こなしも見事だった。

『映画 冬のソナタ 日本特別版』(C)2025. KBS. All rights reserved

 中盤、ミニョンとして再登場してからの洗練された装いにも、思わず感嘆の溜息が漏れる。上質な仕立てのコートを気品高く着こなせる俳優はそう多くはないだろう。計算し尽くされたように流れるブローヘアが、ふとした瞬間にわずかに乱れる様子も魅力的であり、それがかえって多くのファンの心を揺さぶっていた。