さらに、本作を見て感心したのが、珠玉の名セリフの数々である。韓国においては、現代詩の単行本がベストセラーになる現象が日常的に見受けられる。
韓国の人々は瑞々しい詩の世界に親しみ、言葉の持つ力に対して非常に敏感である。たとえば、自身の恋愛観や人生の哲学を美しく飾られた語彙で表現することに長けている。その特徴が『冬のソナタ』でもよく出ていた。
登場するキャラクターは一様に、胸に秘めた切実な想いをありったけの言葉に乗せて相手に届けようと身を削る。やや直情的すぎる甘いセリフも多かったが、韓国の文化的背景を踏まえれば、それはごく自然な感情発露の形だったのである。
そういう意味で、『冬のソナタ』はいかにも韓国的な作品だったと言える。
●公開情報
『映画 冬のソナタ 日本特別版』公開中
[2025年/韓国/128分]監督:ユン・ソクホ 脚本:ユン・ウンギョン、キム・ウニ 音楽:イ・ジス
出演:ペ・ヨンジュン、チェ・ジウ、パク・ヨンハ、パク・ソルミ
製作:PAN ENTERTAINMENT 制作:YOONSCOLOR
配給:ギャガ
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公式HP:https://gaga.ne.jp/fuyusona-movie/