Netflix配信の人気ラブコメディ『本日も完売しました』物語序盤、トクプン村で良質なキノコを栽培している青年農夫マシュー・リー、通称メチュリ(アン・ヒョソプ)に、通販番組のМCイェジン(チェ・ウォンビン)がある目的のために取り入ろうとする。しかし、メチュリの硬いガードに阻まれ、イェジンは苦戦を強いられる。(以下、一部ネタバレを含みます)
■アン・ヒョソプ主演Netflix『本日も完売しました』農村に訪れたピンチとは?
第4話では、ようやくイェジンが能力を発揮。メチュリの心を動かし、物語を大きく展開させた。
メチュリの本来の仕事はキノコの栽培だが、彼は村人たちに頼られ、請われるまま便利屋のように働いている。村ではオクスス(とうもろこし)の栽培もしていて、主な納品先はオクススマッコリを醸している工場なのだが、経営不振で従来の価格で引き受けてくれなくなってしまった。
汗と涙の結晶であるオクスス3000箱が宙に浮き、頭を抱える村人たち。メチュリは他の買い手を探すと言うが、たやすいことではない。早くなんとかしないとオクススの鮮度が落ちてしまう。
そこでイェジンがカリスマМCの本領を発揮。余剰オクスス問題解決に挑んだ。
この事件前後の農村の描写はじつに楽しい。オクスス畑にしつらえた日除け付きのピョンサン(縁台)でコ・ドゥシム扮するハルモニをはじめとする農民たちがセチャム(農作業の合間の休憩や食事のこと)を始める。ちょっとした宴会の趣だ。
縁台には農酒とも呼ばれるマッコリ、ふかしたサツマイモにジャガイモ、海苔巻き、ピビムミョン、餅、スイカが並ぶ。「ダイエット中だから食べられません」と言いながら、それらを口にしたイェジンの反応を見ればわかるように、陽の高いうちに水と空気のいいところで食べるものほど美味しいものはない。
筆者は大衆酒マッコリを楽しげに飲む人たちとの出会いを求めて全国を巡礼取材したことがあるのだが、農民のセチャムこそが最高の美食だと思っている。餓鬼と化したイェジンの豪快な食べっぷりがそれをよく表している。