■『かかし』の舞台、カンソンの古き街並みのロケ地は「時間が止まった村」忠清南道・板橋

『かかし』の舞台、1988年のカンソンの街並みの撮影は、韓国中西部の板橋(パンギョ)で行われた。

 忠清南道・舒川郡にある板橋は、1930年に長項線の板橋駅が開業したことを契機に、精米業や酒の醸造業を立ち上げたり、物資の運搬が盛んに行われたりした。

 当時の板橋は、忠清南道3大牛市場の1つとして栄えたが、2008年に駅舎が1キロほど西側に移転したことにより、徐々にかつての賑わいは見られなくなった。

 ところが、近年のニュートロブームに乗り、1930年代~1970年代に建てられた精米所や醸造場、劇場、移住した日本人の家屋などが当時の姿のまま残る板橋は、「時間が止まった村」と呼ばれ、「板橋近代歴史文化空間」として話題のスポットとなっている。

『かかし』のロケ地、忠南・板橋に残る薔薇写真館は、日本統治時代には物資の配給所として使用されたという歴史がある
『かかし』の劇中、パン屋として登場した建物は、3代に亘り2000年まで営業を続けた東一醸造場

●舒川郡(板橋)までのアクセス

ソウル駅から天安牙山駅までKTXで約40分、隣接する牙山駅から板橋駅までムグンファで約1時間50分。