Prime Videoで独占配信中の『残念ながら明日も出勤です!』は、人間味が感じられない冷徹なビジネスマンと、同じ大企業に勤める入社7年目のヒロインの物語。主人公のビジネスマンに扮するのは『応答せよ1997』のソ・イングク、ヒロインの会社員に扮するのは、『ウンジュンとサンヨン』のパク・ジヒョンだ。(以下、一部ネタバレを含みます)

■『残念ながら明日も出勤です!』笑わない上司(ソ・イングク)と快活な部下(パク・ジヒョン)

 電子系大企業の管理職カン・シウは有能な出世頭だが、Noスマイル、Noコミュニケーション、Noソーリーの「3Noマン」の異名をもち、社内では少々けむたがれている。

 いっぽう、同じ職場に勤務するチャ・ジユンは、仕事ができて人間味もあるが、定時出勤・定時退勤を頑なに守るタイプだ。

 一見、縁のなさそうな二人が少しずつ愛を育んでいくのだろうと思って観ていたら、物語は第1話から意外に早く進展する。クールなシウの表情に微妙な心の動きが見えたり、意表を突く大胆な行動にドキッとさせられる。

『残念ながら明日も出勤です!』Prime Videoにて独占配信中  画像:Prime Video
『残念ながら明日も出勤です!』Prime Videoにて独占配信中  画像:Prime Video

ウンジュとサンヨン』や『財閥家の末息子~Reborn Rich~』のように、陰や冷たさのある役柄のイメージが強いパク・ジヒョンだが、『残念ながら明日も出勤です!』では彼女の快活な面が全開。顔のアップも多く、白目と黒目のコントラストが鮮やかな目元が印象的だ。

『残念ながら明日も出勤です!』第1話、ソ・イングク扮するカン・シウの登場シーンが撮影されたソウル駅コンコース

■パク・ジヒョン扮するヒロインのソウル暮らし

 物語は二人のラブロマンスが核なのだが、ソウルに住むヒロイン、ジユンのスタイリッシュな暮らしぶりも見ものだ。

 筆者が日本に語学留学していた1990年代後半、日本は韓国のずっと先を走るランナーだった。当時の日本は韓国より20年進んでいると言われたものだ。日本と比べると韓国はすべての面で垢抜けしていなかった。

 あれから30年。今や日本人が韓国語を学び、韓国企業に勤めることが現実的になってきている。チャ・ジユンのようなライフスタイルに憧れる日本の女性は少なくないだろう。

 彼女の会社近くの架空のバス停の名前は「ソウル電子団地」だから、劇中の設定では、江南かデジタルメディアシティ駅前辺りと考えるのが自然だろう。スタイリッシュなビルとブース型オフィス。休憩室にはミックスコーヒー、ハーブティー、缶ジュースなどが豊富に揃い、ファミレスのドリンクバー以上に充実している。

 緊急事態ならヘリで地方の工場へひとっ飛び。定時退社して北岳山が見えるエリアに帰る。設定イメージとしては、日本の旅行者にもおなじみの北村の西側にある三清洞辺りや龍山区の漢南洞辺りだろう。ホン・サンス監督の映画『逃げた女』で主人公(キム・ミニ)が訪ねた先輩(ソン・ソンミ)の洒落た家もこの辺りにあった。

『残念ながら明日も出勤です!』Prime Video にて独占配信中 画像:Prime Video
放送局やIT企業の社屋が集中するソウルのデジタルメディアシティ駅前
豪邸や低層階の高級アパートが多いソウルの三清洞、背後は北岳山