平凡な中年銀行員であるキム部長が、最愛の娘の危機に直面。娘を取り戻すために、封印していた元・工作員という正体を明かし、悪に立ち向かう復讐アクションドラマ『エージェント・キム:リアクティベーティッド』がNetflixで配信中だ。

 第1話のラストでキム部長を演じるソ・ジソブが「静」から「動」へと変貌し、大きなインパクトを与える本作。韓国で放送しているTV局SBSでは、第2話で15パーセントを突破する視聴率を記録し、話題を集めている。(以下、一部ネタバレを含みます)

■Netflix『エージェント・キム:リアクティベーティッド』アクション炸裂のソ・ジソブ、脇を固める俳優たちの演技にも釘付け

 チンピラに絡まれても、すぐに謝罪をする気弱な中年、キム部長(ソ・ジソブ)。勤務先の銀行でも、不正の疑いがある上司に対して見て見ぬふりをするほどの小心者だ。

 そんなキム部長がこの世で最も大切に思っているのが、ひとり娘のミンジ(ソ・スミン)である。最愛の妻がその命と引き換えに授けてくれたかわいい娘のために、朝食の支度から制服のアイロンがけまで完璧にこなす良き父親である。

 しかし、悲しいかな、ミンジからは疎まれ、「加齢臭が移るから」と洗濯物を別々にされる始末だ。年頃の娘をもつ父親なら、誰もが体験するであろうリアルな父と娘の朝の様子から物語はスタートする。

 実はミンジは、同級生で大企業の会長(チュ・サンウク)の娘、チュ・ヘリ(ユ・ジアン)からいじめに遭っていた。ある出来事をきっかけにヘリの怒りは頂点に達した。ヘリが暴力をふるいながら放ったことばに、ついにミンジも怒りを抑えきれず、ヘリに何度も手を挙げてしまう。

 キム部長は、ヘリの両親に土下座して許しを請う。自分を信じず、プライドを捨てた父の態度に腹を立てたミンジは、「親友の家に泊まるから連絡をするな」といい放ち、その場を去る。

 翌朝になっても帰宅しないミンジを心配しミンジを探し回るキム部長は、昨晩、ミンジが呼び出されたという学校の裏門で、大量の血痕を見つける。

 事件の背後に巨大な権力があることを知ったキム部長は、長年封印していた元・工作員という禁断の扉を開くことにするのだが……。

Netflix『エージェント・キム: リアクティべーティッド』独占配信中

 気弱そうに見える普通の中年銀行員が、実は北も南も恐れる伝説の工作員だった。その意外な設定が、視聴者を一気に物語に引き込んでいく。

 一方、脇を固める豪華俳優陣も大変魅力的だ。キム部長の旧知の友を演じるチェ・デフンユン・ギョンホの2人が面白い。テコンドー道場の館長で礼儀を重んじるソン・ハンス(チェ・デフン)と、直情型の元・軍人パク・ジンチョル(ユン・ギョンホ)という名俳優コンビのやり取りが、緊迫するであろう今後の物語の息抜きになりそうだ。

 また、大手建設会社の会長チュ・ガンチャンを演じるチュ・サンウクは、裏社会との繋がりが強く、スタイリッシュな外見とは裏腹に、一筋縄ではいかない邪悪さが見え隠れする権力者を見事に演じている。

 本作は「父と娘の情愛」が大きなテーマとなっているが、キム部長の娘のミンジを演じるソ・スミンと、ガンチャンの娘のヘリを演じるユ・ジアンは、ともに本作がドラマデビューになるという。

 ミンジのセリフや表情からキム部長への深い情愛を汲み取ることができ、涙を誘う。また、悪役に徹したユ・ジアンの演技力にも注目してほしい。

Netflix『エージェント・キム: リアクティべーティッド』独占配信中 画像:SBS

●配信情報

Netflix『エージェント・キム: リアクティべーティッド』独占配信中

[2026年/全10話]演出:イ・スンヨン、イ・ソウン 脚本:ナム・デジュン

出演:ソ・ジソブ、チェ・デフン、ユン・ギョンホ、チュ・サンウク、ソン・ナウンキム・ソンギュ、イ・ジェヨン、ウォン・ヒョンジュン、パク・チヌ、チョ・ボクレ