■『エージェント・キム』主人公キム部長が働く銀行ロケ地京畿道・利川を巡る旅

 本作でキム部長が働く銀行は、平凡な中年銀行員として生きる仮の姿を映し出す象徴的なロケ地である。この建物は、韓国北西部、京畿道・利川(イチョン)市に実在するセラム貯蓄銀行・本店で、利川バスターミナルから徒歩10分ほどの場所にある。

 利川といえば、「陶磁器」と「利川米」の町として有名だ。陶土に適した地質と良質な地下水に恵まれ、朝鮮王朝時代に王室御用達の白磁を焼く窯が数多く設置された。 

 現在でもサギマッコル陶芸村や利川陶磁芸術村(YE‘S PARK)には、大勢の陶芸家が工房を構え、作品の展示・販売を行っている。なかには陶芸体験ができる窯元もあり、自分だけの器づくりを楽しめる。

 また、南漢江水系の清らかな水と水はけのよい土壌に恵まれた利川は、美味しい米づくりに適している。そのため「利川米」は、韓国を代表するブランド米として高く評価されている。

 利川米を味わうなら、陶芸村サルパッ通りへ行ってみよう。窯炊きしたごはんとテーブルいっぱいに並ぶパンチャン(おかず)の定食を楽しめる食堂が軒を連ねている。

 ドラマロケ地を訪ね、お気に入りの器と出合い、炊き立ての利川米を味わう。利川はそんな魅力的な旅行を楽しめる町だ。

窯炊きごはんとたくさんのおかずが並ぶ「利川米定食」が楽しめる利川名物のサルパッ
多くの陶芸工房が集まる利川陶磁芸術村

●利川へのアクセス

ソウル高速バスターミナルから利川バスターミナルまで約1時間。