Netflix注目作『恋は飴模様』は、『D.P.-脱走兵追跡官-』『となりのMr.パーフェクト』『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』『ユ・ヨルの音楽アルバム』『ある春の夜に』などで、一貫して美少年、美青年を演じてきたチョン・ヘインが、意外な姿で登場する。

 記憶喪失の女性検事が入院している病院に冴えないボクシングコーチがやってくる。彼氏だと名乗るその男に軽トラに乗せられて彼女が連れていかれたのは、忠清南道辺りの片田舎。そこで二人が一緒に暮らすことになるというエキセントリックな物語だ。(以下、一部ネタバレを含みます)

■Netflix『恋は飴模様』チョン・ヘインを冴えない男扱い!?

『恋は飴模様』第1話の冒頭。『エージェント・キム』のチェ・デフン扮する医師が手を尽くして探した結果、記憶喪失になった女性ウンセ(ハヨン/『トラウマコード』『鉄槌教師』)の病室に現れたのは、無精ひげを生やし、よれよれのジャージ姿のテハ(チョン・ヘイン)だった。

 彼氏だと言われてもウンセは釈然としないが、テハを見た同室の入院患者たち(ほとんどハルモニ)は、

「笑い頃のパク・クンヒョンやペク・イルソプみたい!」

 と興奮気味にざわついている。このシーンでは多くの韓国人が笑ってしまったはずだ。

 パク・クンヒョン(1940年生まれ)とペク・イルソプ(1944年生まれ)。ともに全羅道で生まれ、1970年代から映画やドラマで活躍し続けている大ベテラン俳優だ。名前を聞いてピンとこなくても、旅行バラエティ花よりおじいさん』でイ・スンジェやシン・グと一緒に旅をしていたレギュラーメンバーと言えば思い出すだろう。

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■『花よりおじいさん』出演、往年の名優パク・クンヒョンとペク・イルソプ

『花よりおじいさん』でのパク・クンヒョンは背筋がのびていて東洋人離れした目鼻立ちの優等生的ハラボジだった。若い頃は韓国を代表する美男俳優で、1990年代の大ヒットドラマ『砂時計』では、主人公(コ・ヒョンジョン)の父で、政界や反社とも通じ、カジノを牛耳るフィクサーを演じていた。韓国の父性のシンボルとも呼ばれたことがある。比較的、最近の映画では、ユン・ヨジョン扮する生花店主人との老いらくの恋を演じた『チャンス商会』が記憶に新しい。

 一方、ペク・イルソプは、『花よりおじいさん』では大きな身体を持て余し、移動中にすぐ休みたがって、引率者イ・ソジンを困らせていたあの人だ。美男子かどうかは意見が分かれるが、ひと昔前、韓国男性に求められた大らかさ、「春風駘蕩」ぶりが持ち味で、ロードムービーの古典『森浦へ行く道』や、『弁護人』でイム・シワンの母に扮したキム・ヨンエの恋人を演じた『往十里』は、今も語り継がれる名作だ。前述のパク・クンヒョン主演の『チャンス商会』では、バスの運転手役で友情出演している。