テサン法律事務所から破格の引き抜き工作を受けたウ・ヨンウは、巨大な敵陣とも言える実母、テ・スミの執務室へと単身乗り込み、移籍の完全な拒絶を宣言する。
そして、決断の根拠として、自らがかつて捨てられた娘である事実を淡々と、しかし決定的な刃のように突きつけた。この劇的な瞬間、テ・スミの氷の仮面が剥がれ落ちるリアクションは見応えがあった。
一方、次期法務長官の椅子すら射程圏内に収める完璧なテ・スミに対して、嫉妬と執念の炎を燃やし続けているのがハン・ソニョンである。彼女があえてウ・ヨンウを自陣営に引き入れた真の動機は、宿敵テ・スミの輝かしい経歴に致命的な泥を塗るためではなかったのか。そんな疑惑が、物語の緊張感を一気に底上げしていった。
この不穏な空気を誰よりも早く察知した父親ウ・グァンホは、守り抜いてきた愛娘が権力闘争の駒として消費される危機に直面し、激しい焦燥と警戒心を募らせる。
ついに、長い空白を経て、ウ・グァンホとテ・スミは再び対峙することとなる。そこで浮き彫りになるのは、社会的地位の死守という権力欲のみを優先して娘を遠ざけようとするテ・スミのあまりにも利己的な本性だった。
結局、娘の成長だけを生きがいとしてきたウ・グァンホの魂からの慟哭と激昂は、とてつもないエネルギーを放っていた。それが、視聴者を底なしの没入感へとグイグイと誘い込んでいくのである。
●配信情報
Netflix『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』独占配信中
[2022年/全16話]演出:ユ・インシク 脚本:ムン・ジウォン
出演:パク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨン、チョン・ベス、ペク・ジウォン、チン・ギョン、チュ・ヒョニョン、ハ・ユンギョン、チュ・ジョンヒョク