特異体質が邪魔をして誰とも恋愛できない脚本家の卵と、命の危険にさらされている財閥3世の恋愛模様を描くNetflix『ハートにチャージして』が配信中だ。
脚本家の卵、ナ・ボベに扮するのは、『その電話が鳴るとき』で事故により言葉を失う女性を熱演したチェ・スビン。本作では明るくおちゃめな主人公に扮し、『その電話~』とは180度異なるコミカルな演技に挑戦している。
一方、堅物の専務、ペク・ホランを演じるのは、『ウンスのいい日』『トリガー』『愛だと言って』のキム・ヨングァンだ。『ハートにチャージして』では、2人の軽快で小気味いい丁々発止のやり取りが王道のラブコメディとして楽しませてくれる。(以下、一部ネタバレを含みます)
■Netflix王道ラブコメ『ハートにチャージして』見どころ紹介!キム・ヨングァン&チェ・スビン主演
『ハートにチャージして』は、主人公のナ・ボベ(チェ・スビン)が、あることをきっかけに全身に電気が流れる「電気人間」になってしまったことから始まる。自分に触れた相手に強い静電気を走らせてしまうため、人と手を握ることすらできないボベは、恋愛経験がないまま30歳を迎えた。
文才はあるものの、妄想でしか恋愛シーンを書けず、脚本家として日の目を見ないボベ。ヨム・ミンギュ監督(ヤン・ヒョンミン)に恋愛経験がないことを見破られ、3か月以内にときめくような恋愛シーンを書くように命じられる。
一方、財閥3世のペク・ホラン(キム・ヨングァン)は、大企業TSリゾートの専務として類いまれな才覚を発揮していた。済州島にあるホテルのさらなる発展をめざすホランは、広告モデルに大人気俳優のチ・ウノ(チャ・ウミン)を起用しようと、打ち合わせの場へ出向く。
偶然にもその場に居合わせたのが、脚本家として崖っぷちのボベだ。押し寄せるウノのファンたちに押し倒されたホランの唇が、ボベの唇に触れてしまう。
人生初のキスを体験したボベは、自分と触れ合ったのに感電しない男性がいることに驚く。その直後、沈着冷静なホランの秘書、ユン・ジェホ(ホ・ドンウォン)が、ボベの腕をつかんだ瞬間、ビビッと電気が走って動揺する姿には、思わず吹き出してしまう。
「人間ゴム手袋」のようなホランに、その理由を確かめたいボベ。ところが、突然の腹痛に見舞われ、病院へ救急搬送されてしまう。
一方、幼少期から心臓に病を抱えるホランは、最新の人工心臓への交換手術を受ける。しかし、手術中の停電が原因で、新たな人工心臓は徐々に放電しまう。しかも、再手術が可能になるのは3か月後だという。そんななか、たまたま同じ病院に入院していたボベがホランのそばにいると、人工心臓のバッテリーが充電されることがわかる。
自分の命を守りたいホランは、ボベにある提案をもちかける。3か月のあいだ、充電のためのスキンシップに協力してくれれば、代わりにボベが苦手とする恋愛の手伝いをするというのだ。
こうして、ボベはホランの秘書として働き、夜はホランの家に寝泊まりして充電を手伝う一方、ホランは週に一度、ボベの疑似恋愛体験に付き合うという、「人間充電器」と「人間ゴム手袋」の共存生活が始まる。
『ハートにチャージして』は、純粋に胸キュンできる「王道のラブコメ」として楽しめる作品である。
ボベが恐怖や怒りを感じると、周囲のものが次々と壊れたり、静電気で髪の毛が膨れ上がったりと、超常現象が巻き起こる。一方、ホランの心拍数が上がると、スマートウォッチの数値も急上昇。2人の感情の高まりが目に見える形で表現される点も面白い。
また、ボベが構想中の恋愛ドラマも見どころのひとつだ。プライドが高い大企業の代表と男性ボディガードとの恋を描く劇中劇では、ト書きや、ボディガードの大胆すぎる言動に思わず笑いがこみ上げる。