演技派として映画やドラマで活躍する俳優のク・ギョファンが、去る10月4日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた韓国映画『コロニー/群体』の舞台あいさつに登壇した。
第39回「東京国際映画祭」のフィナーレを飾る同作のクロージング上映セレモニーに合わせて来日したク・ギョファン、ヨン・サンホ監督、ヤン・ユミンプロデューサーは、熱気あふれる会場を見渡して満面の笑みを浮かべた。
■ヨン・サンホ監督新作『コロニー/群体』感染者たちが「群体」で襲い掛かるゾンビパニックアクション
ヨン・サンホ監督の待望の新作となる『コロニー/群体』は、“感染者たち”が群体で襲いかかる絶体絶命ノンストップ・ゾンビパニックアクション。
ソウル都心の超高層ビルで大規模なバイオテロが突如発生。ビルは封鎖され、進化する“感染者たち”が群体で取り残された人々に襲いかかる。果たして生き残るのは誰か……。
ク・ギョファンはヨン・サンホ監督の『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)にも出演しており、今作では感染拡大の鍵を握る非凡な生物医学者ソ・ヨンチョルを演じている。
茶色のジャケットと細い黒のネクタイ姿で登壇したク・ギョファンは、「皆さんこんばんは。ク・ギョファンです。この映画を皆さんに紹介することができてとても光栄に思っています。どうか皆さん、今日は良い夜を迎えてください。そして楽しんで映画をご覧ください」と、にこやかにあいさつ。
ヨン・サンホ監督はク・ギョファンの起用について、「主人公はつかみどころのない非凡なキャラクターなので非凡なク・ギョファンにオファーしました。彼の非凡な演技に期待してください」と呼びかけた。
■ク・ギョファン「演じながら恐怖を感じたり怖いと思った」
司会者から本作への出演を聞いた時の気持ちを聞かれたク・ギョファン。
「企画を立ち上げている段階で監督から短いあらすじを聞いたのですが、その時にぜひご一緒したい、どんな役でもご一緒したいと思いました。シナリオが完成してヨン監督からソ・ヨンチョルの役を提案されたときに、“奇跡”のようだと思いました。そして片思いがかなったような気持ちでした。
今回演じる役は物語の鍵を握るとても重要な役になっています。私自身がソ・ヨンチョルを演技したというよりも隣で彼を見守っていたような気分でした。そして演じながら恐怖を感じたり、怖いと思ったりしました。ソ・ヨンチョルがどうして問題のある人物になってしまったのか、そのことに思いを馳せて心が辛くなったりもしました。だから、なおさら皆さんの感想がとても気になっています」と語った。
その後、ヤン・ユミンPD、ヨン・サンホ監督、日本語吹き替え版の声を担当した俳優の奈緒、声優の梶裕貴がトークしている間、ク・ギョファンは客席のファンに向かって細かく手を振ったり、頬ハートを作ったりするなど愛嬌を振りまいた。
さらに、ファンサービスに熱心なク・ギョファンは最後の写真撮影の際に、客席の女性がヨン・サンホ監督に猛アピールしていたメッセージボードを発見。女性に合図してスタッフ経由で受け取った後、登壇者全員で写真撮影を始め、会場を爆笑させた。
ボードには韓国語で「ヨン・サンホ監督さん『釜山行』(邦題『新感染 ファイナル・エクスプレス』)は私の人生でとても好きなゾンビ映画です」と書かれており、2016年に韓国で、17年に日本公開された同作にちなんだ“ゾンビ愛”を猛アピールする内容だった。
フォトセッションが終わった後、会場のファンがファンレターを持っていたことを見つけたク・ギョファンは出口から180度Uターンして客席に駆け寄り直接、レターを受け取るという想定外のファンサービスも披露し、会場を沸かせた。
東京国際映画祭『コロニー/群体』クロージング上映セレモニーで、ヨン・サンホ監督に向けて“ゾンビ愛”をアピールするファンのメッセージボード 写真:韓国TVドラマガイド