Netflix韓国ドラマ『エージェントなお仕事』3話に実名で登場したベテラン女優、キム・スミは、美食の里として知られる全羅道(チョルラド)の群山(クンサン)出身で料理上手として有名だ。
今回はキム・スミの故郷である群山、さらに今年話題になったナム・ジュヒョク×キム・テリ主演ドラマ『二十五、二十一』など多くの作品の撮影地として日本の人にも人気の全州(チョンジュ)が位置する、全羅北道(チョルラプクド)の美味しいものを紹介しよう。
■韓国グルメの象徴!全州のビビンバ
全州グルメのアイコン、いや、今や韓国グルメのアイコンといってもいいのがビビンバだ。日本ではある時期まで石焼ビビンバが王道であるかのように思われていたが、本場のビビンバは石焼ではなく、20種近い材料をひとつひとつ丁寧に調理したものをごはんに載せるのが特徴だ。
韓国人はビビンバは混ぜて食べるのが当然と思っているので、外国人にもそれを押し付けがちだが、素材の味を楽しむタイプの日本人には、「混ぜるとコチュジャン系ソースで味が単調になってしまう」と嘆く人が少なくない。なので私は郷に入っては郷に従えで、半分だけ韓国式によく混ぜて、半分は自分の好きなように食べることをおすすめしている。
全州には『家族会館』『盛味堂』『韓国チプ』など、大箱の有名店がいくつかある。どれも味に遜色はないので移動しやすい店を選ぶとよいだろう。
■港町の群山の韓国式中華料理、刺身専門店も多い
キム・スミの故郷、群山は西海(黄海)に面した港町で、昔から中国との交易も盛んだったため華僑も多く住んでいる。そのため『濵海園』『福城楼』など著名な中華料理店も少なくない。
なお、『濵海園』は12月9日からパート2が配信されるNetflixドラマ『ペーパー・ハウス・コリア 統一通貨を奪え』のパート1第1話で、平壌から来たヒロイン(チョン・ジョンソ)が働いていた中華料理店の撮影地だ。
なお、港町の群山には刺身専門店も多く、全羅道らしく副菜がこれでもかと添えられることで有名だ。海産物は副菜にもたくさん使われるので、完食しようとするとメインの刺身にお目にかかる前におなかがいっぱいになってしまう。王様になった気分で副菜には少しずつ箸をつけるといいだろう。