趣のある石垣道を一周したらお腹が空いたので、バス停の前にある食堂に入った。アワビと海藻のビビンバというメニューに目が留まった。数種類の海藻の上に炒めたアワビがトッピングされている。アワビはとても柔らかく、海藻の食感と香りが食欲をそそる。
生海苔が入ったみそ汁、ノビルのキムチ、太刀魚の稚魚を干したものなど、まさに青山島ならではの味覚を満喫する昼食となった。
美味しい食事と冷たいビールで英気を養った後、ここから島の東側を歩いて移動した。
田植え前の水が張られた棚田は、日の光を浴びてキラキラと輝きを放っている。池里(チリ)海水浴場の白浜を歩いていると、カモメやアオサギが上空を飛んでいく。
その後は山道となり、高台から船の修理工場やアワビの養殖場が見えた。そんなのどかな風景を楽しみながら、5時間あまりで島の周遊を終えた。
夕刻、青山島を発つ最終フェリーを見送った後、港のそばに並ぶ食堂の中の1軒『自然食堂』で食べた夕食が最高だった。
10種類以上のパンチャン(おかず)とともに提供されたのが、熱々のトゥッペギ(土鍋)に入ったテンジャンチゲ(味噌スープ)だ。大きなアワビが丸々1個入っている。柔らかくて磯の香りが強いアワビを頬張りながら、青山島での楽しかった一日を思い返した。
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