TV・映画・演劇の3部門で優れた功績を残した作品・スタッフ・俳優に与えられる韓国エンターテインメント最大のアワード、第59回(2023年)「百想(ペクサン)芸術大賞」が、4月28日に開催される。今年も錚々たる俳優、作品がノミネートに名を連ね、国内外で注目の的になっている。

 なかでも、「新人賞」は人生で一度しかチャンスが与えられない貴重なもの。歴代の受賞者を見ると現在第一線で活躍する面々ばかりで、今年もこの賞に輝いた俳優は将来トップ俳優となる可能性大といえよう。

 そこで、百想芸術大賞、TV部門の新人賞にスポットを当て、近年の歴代受賞者を振り返ってみる。今回は第44回(2009年)から、気になる今年、第59回のノミネート俳優まで紹介。(記事全2回のうち2回目)

■「百想芸術大賞」新人賞&ノミネート俳優も活躍中!今年のノミネートは?

●第54回/2019年

男性 チャン・ギヨンここに来て抱きしめて

女性 キム・へユンSKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』

 Netflixで配信中の『今、別れの途中です』『九尾の狐とキケンな同居』で人気を集めているチャン・ギヨンが、初主演ロマンス『ここに来て抱きしめて』で新人賞に。

 この年は、『私の解放日誌』のソン・ソックが『最高の離婚〜Sweet Love〜』で、『シスターズ』のウィ・ハジュンが『ロマンスは別冊付録』で、『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』のパク・ソンフンが『たった一人の私の味方』で、『再婚ゲーム』のパク・フンが『アルハンブラ宮殿の思い出』で、それぞれノミネート。

 特に、ソン・ソックとパク・ソンフンは今年の百想芸術大賞で最優秀演技賞と助演賞にノミネートされており、感慨深いものがある。

 女優陣は『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん』でクォン・ナラ、『明日も晴れ』でソル・イナらの名前があがるなか、『SKYキャッスル』の子役キム・へユンが受賞した。その後も、キム・へユンは『偶然見つけたハル』、クォン・ナラは『梨泰院クラス』、ソル・イナは『社内お見合い』と大活躍している。

チャン・ギヨン『ここに来て抱きしめて』画像出典:MBC