■沐浴からご当地グルメまで楽しめる水安堡温泉

 歴史探訪が終わったら、温泉と忠州のグルメを楽しもう。

 忠州バスターミナルから南東へバスで45分ほどの場所には、弱アルカリ性温泉水が湧き出る水安堡(スアンポ)温泉がある。朝鮮王朝時代には高名な儒学者たちをはじめ、全国から大勢が湯治に訪れたという。

朝鮮王朝時代には大勢の要人が湯治に訪れた水安堡温泉

 水安堡温泉には名物のキジ料理を提供する食堂がある。

 キジのしゃぶしゃぶコースをオーダーすると、砕いたピーナッツと共にヤンニョム(薬味ダレ)で和えたロース肉のユッケ、一口大にカットしたキジ肉をニラと共に焼いたキジチヂミ、キジひき肉のマンドゥ(水餃子)など、珍しいキジ料理がテーブルに並ぶ。

水安堡名物のキジ料理専門店でオーダーしたキジしゃぶしゃぶコース
キジしゃぶしゃぶコースにはロース肉のユッケやキジ肉とニラのチヂミ、マンドゥなどが並ぶ

 しゃぶしゃぶは、薄いピンク色をした見目麗しい胸肉を軽くスープにくぐらせ、ギョウジャニンニクに巻いて食べた。

 キジの串焼きは、玉ねぎ、長ネギ、銀杏をキジの足の肉とともに楊枝で刺して鉄板で焼いたもの。ビジュアルからして食欲をそそる。キジや野菜のエキスが出た鍋の〆にカルグクスを投入すると、もうたまらない。

玉ねぎ、長ネギ、銀杏とともにキジの足肉を楊枝で刺した串焼き

●忠州へのアクセス

 ソウル高速バスターミナルから忠州共用バスターミナルまで約2時間。