ディズニープラス スターで配信中のドラマ『ムービング』もいよいよ大詰めだ。最初に数話観ただけでも、キャスティングに意外性が感じられ、「!」の連続だったが、後半に至っても「!」は止まらなかった。そこで、ここでは脇役でぜひ注目してほしい俳優たちを紹介する。
■話題作『ムービング』の魅力的な脇役俳優たち
●キム・ヒウォン(チェ・イルファン/チョンウォン高校教師)
ヒス(コ・ユンジョン)やボンソク(イ・ジョンハ)が通うチョンウォン高校の教師に扮するキム・ヒウォン。彼を初めて認識したのは、キム・ユンソク主演映画『亀、走る』(2010年)のテコンドー道場主役だった。どこにでもいそうな風貌と、とぼけたキャラクターで、武道家らしさがまるで感じられないところが妙に印象に残った。
その翌年、ウォンビン&キム・セロン主演映画『アジョシ』(2011年)で犯罪組織の幹部を演じたときは、『亀、走る』のとぼけた道場主と同一人物とは思えない恐怖の大王ぶりで強烈なインパクトを与えた。
その後も、大ヒット作『ミセン-未生-』や最新作『ヒップタッチの女王』など数多くのドラマのほか、ハン・ヒョジュ主演映画『ビューティー・インサイド』、ソル・ギョング&イム・シワン主演映画『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』(2018年)、ピョン・ヨハン主演映画『声/姿なき犯罪者』(2021年)、チョン・ウヒ主演映画『スマホを落としただけなのに』(2023年)など、30作近い映画にも出演。刑事から犯罪者、隣のおじさんまで幅広く演じているほか、バラエティー番組『車輪のついた家』シリーズにもレギュラー出演している。
すでに50歳を過ぎているので遅咲きのスターといえるが、ソル・ギョングやファン・ジョンミン、チョ・スンウ、イ・ジョンウンらを輩出したミュージカルの傑作『地下鉄一号線』で鍛えられた演技力で、今後は映画主演もありそうだ。