話題の新作ドラマ『殺し屋たちの店』（ディズニープラス スターにて独占配信中）ほか、多くのドラマや映画のロケ地となっている「世運商街（セウンサンガ）」エリア。ここで撮影された映画やドラマを振り返りながら、世運商街の南端（忠武路駅前）から北端（宗廟前）までを歩いてみた。
後編は日本からの旅行者の利用も多いホテルPJ付近から北上する。（記事全2回のうち後編）
■映画『監視者たち』では2PMジュノとチョン・ウソンが対峙するシーンのロケ地に
世運商街は、進陽商街ビル・新星商街ビル・ホテルＰＪ・三豊商街ビル・大林商街ビル・清渓商街ビル・世運商街ビルの総称。1980年代半ばまで栄えたが、以降はさびれる一方だった。しかし、6～7年前からレトロモダンなカフェやレストランができたり、ビル群を結ぶ空中歩行路が完成したりして、旧市街散策が楽しめるスポットになっている。
ホテルPJのとなりの三豊商街ビルと大林商街ビルのあいだ辺りでは、ハン・ヒョジュ主演映画『監視者たち』（2013年）で、ジュノ（2PM）扮する若い捜査官がチョン・ウソン扮する武装強盗に切りつけられるシーンがあった。
また、映画『ミス・ギャングスター』（2010年）では、主演のナ・ムニが駆るスクーターの逃走シーンが撮影されている。
空中歩行路を三豊商街ビルから大林商街ビルに渡った辺りでは、映画『神の一手』（2014年）で、袋叩きにされているキム・イングォンをチョン・ウソンが救うシーンが撮影された。
これら3作は、今のように若者向けのカフェやレストランができる前の野暮ったい世運商街の姿が見られる貴重な映画だ。
大林商街ビルでは、キム・ゴウン主演『シスターズ』（2023年）のパク・ジェサン（オム・ギジュン）が三女イネ（パク・ジフ）とともに階段を登るシーンや、パク・ジェサンの衝撃的なシーンが撮影された。
