挫折した主人公2人の人生再生ストーリー、パク・ヒョンシクとパク・シネ主演のNetflix『ドクタースランプ』。回を重ねるごとに主人公2人の関係が変化していく様子は、見ていてとても微笑ましい。
再就職を夢見て慶尚北道・ファボンまで面接に出かけたナム・ハヌル(パク・クネ)。しかし、ある事情でハヌルは面接を受けることができず、落ち込んで駅のホームにたたずんでいた。すると、そこにヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)が現れる。
成り行きで2人はファボン観光をすることになる。山に囲まれた高原でサイクリングや写真撮影を楽しむ2人の姿がとても生き生きと描かれていた。
鮮やかな緑一色の高原のなかに設置された風力発電用の白い風車が印象的で、落ち込んでいたハヌルを笑顔に変えた解放感溢れる風景を見に、すぐにでも飛んで行きたくなった。
■『ドクタースランプ』ロケ地、人気観光スポット「大関嶺三養ランドヒル」
このシーンの撮影が行われたのは「大関嶺(テグァンリョン)三養(サミャン)ランドヒル」。インスタントラーメンで有名な三養食品が運営する、大自然を活かした600万平米の観光体験牧場だ。
大関嶺は、韓国北東部の平昌(ピョンチャン)郡と江陵(カンヌン)市(いずれも江原特別自治道)の境で、五台山(オデサン)の中腹、標高約830メートルにある峠。
美しい山々に囲まれた高原では高冷地野菜の栽培や牧畜業が盛んだ。また、高原地帯特有の強い風が吹くため、大規模な風力発電が行われている。
その地の利を活かした「大関嶺三養ランドヒル」では、放牧された羊やダチョウの餌やりや子牛の授乳体験ができ、搾りたてのオーガニック牛乳とアイスクリームを楽しめる。
また、ドラマ『秋の童話』や映画『永遠の片思い』に登場した木もあり、冬には美しい雪渓を求めて大勢の家族づれやカップルが訪れる人気の観光スポットだ。