社会的なシンドロームを巻き起こすほどの人気を獲得して終了した『涙の女王』。韓国tvN局で放送された最終回の視聴率は、『愛の不時着』の記録を超える同局歴代最高の数字となった。日本ではNetflixで独占配信されている。

 ここでは、親しみを持って接した登場人物たちの印象的なキャラクターや名場面について寸評してみよう。(以下、ネタバレを含みます)

■メガヒット!Netflix『涙の女王』登場人物&名場面を一挙紹介

※●役名、カッコ内はキャスト

●ホン・ヘイン(キム・ジウォン

 強気な表情が多かったが、全編を通して一番好きなシーンは、ヘインがヒョヌから傘を借りた後の場面だった。迎えの車に乗ったヘインが車窓から外を見ていたら、横を走るバスの後部座席にヒョヌがいた。その姿をまぶしく見ているヘインの表情がとても良かった。感情の強さがすっかり消えており、キム・ジウォンの透明感がある演技に胸がときめいた。

●ホン・マンデ(キム・ガプス

 80歳の誕生日パーティー。孫のスチョルが「マンスンイ」という奇怪なマスコットを得意げに披露。ぬいぐるみがマンデを抱こうとしたら、嫌な顔で押し返していた。このシーンには笑いが止まらなかった。

●ホン・ボムジャ(キム・ジョンナン

 財閥家のトラブルメーカーだが、実は一番家族思いの女性だった。ヘインの病気を知って、彼女の身体を常に気遣っていた。しかし、父親の愛人だったモ・スリが極端に嫌いで、あまりに過激に罵倒するので「そんなに血圧が上がって平気?」と見ていて心配になった。

●ホン・ボムジュン(チョン・ジニョン

 財閥の後継ぎだが、経営者としては頼りなかった。仕事よりジグソーパズルに熱中する有様。しかし、人間的には温かみがあり、難しい表情を見せることが多いが、見かけよりずっと優しい。特に、婿のヒョヌを高く評価しており、ピンチに陥った彼をよく応援していた。

●キム・ソンファ(ナ・ヨンヒ

 前半は意地悪キャラ。ヒョヌの母親への冷酷な態度はあまりにひどかった。ヘインとの不和も母親に全面的な非があった。しかし、財閥家が没落してヒョヌの実家に転がり込むとき、バツの悪そうな表情を見せて「ざまあみろ」状態になった。後半は和解シーンで嫌悪感を払拭できた。

●ホン・スチョル(クァク・ドンヨン

「こんな男が財閥の三世で大丈夫?」とずっと思われていた経営失格者。けれど、まったく憎めないキャラであり、後半に入ってボクシングに打ち込む姿が良かった。習ったパンチが最後に炸裂するシーンが華々しく登場し、情けない男から一気に飛躍した。

●チョン・ダヘ(イ・ジュビン

 ずっと夫のスチョルをだまし続けた悪妻。アメリカに逃亡するが、改心して帰国し、最後は没落した財閥家を救う働きをする。途中で別れを決意してスチョルと子供と一緒に遊園地で遊ぶシーンがとても印象的だった。