韓国ホテル代が一気に高くなった。ほぼ倍といってもいいかもしれない。なんとかならないだろうか。

 そこで航空券のマイレージプログラムで貯まったマイルを使ってホテルに泊まることを考えてみた。ホテル予約サイトで1泊1万6000円の明洞にあるホステルが、3000マイル。ざっくりと換算すると半額ぐらいになる。この手法は本当に得をするのだろうか。

■貯めたマイルで、ソウルのホテルをお得に予約するには?

 各航空会社がマイレージプログラムを運営している。連合といわれるアライアンス内でマイルを共有できる形が多い。そのルールは細かく、なかなか面倒だ。しかしそこをうまく使えば……。

 順を追って検証してみることにする。

 僕はユナイテッド航空のマイレージプログラムでマイルを貯めている。ユナイテッド航空は、スターアライアンスという連合に加盟している。スターアライアンスには、アジアの航空会社では全日空アシアナ航空、エバー航空、タイ国際航空などが加盟してる。韓国路線では便数が多いアシアナ航空に乗った場合、そのマイルをユナイテッド航空のマイレージプログラムに加算していくパターンだ。

 ではどのくらいのマイルが貯まるだろうか。

 これがなかなか煩雑だ。

 成田国際空港からソウルの仁川国際空港までの距離は片道751マイル。アシアナ航空に乗ると、このマイル数が加算される? それは少し甘い。このあたりからややこしくなる。

 飛行機の座席は、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスにわかれている。最近はプレミアエコノミーのクラスを設定している航空会社も多い。

 しかし同じエコノミーでも、その内容は細分化されている。サブクラスと呼ばれるものだ。どれもエコノミークラスだから、サービスの質に大差はない。ではなぜサブクラスがあるかというと、運賃と貯まるマイルに差をつけているからだ。航空会社は収益をあげるために、こういうシステムをつくりあげた。

 ユナイテッド航空のサイトからアシアナ航空に入ると、サブクラスとマイルの加算率が出てくる(画像1)。一般に利用する人が多いエコノミークラスの大幅割引運賃の欄にはこう記されている。

「G、T、V、W  50%」

 このアルファベット表記がサブクラス。50%がマイル加算率だ。サブクラスが4個あるということは、それぞれ運賃を変える目的のためだ。集客率を見ながら操作することもある。一般的にアルファベットが後ろになるほど安くなる。

 マイル加算率が50%ということは、成田国際空港から仁川国際空港まで乗って、751マイルの半分が加算されるということになる。

 画像1には「マイル加算なし」という欄もある。このクラスがいちばん安いが、このサブクラスの航空券でいくら乗っても、マイルはまったく加算されない。

 搭乗したフライトでどのくらいのマイルが貯まるかを知るためには、まず、このサブクラスを調べなくてはならない。

画像1/サブクラスとマイル加算率は、アシアナ航空のサイトでも確認できる